Mycobacterium marinum感染症"> Mycobacterium marinum感染症"> Mycobacterium marinum感染症"> Mycobacterium marinum感染症"> Mycobacterium marinum感染症"> Mycobacterium marinum感染症"> Mycobacterium marinum感染症">

Mycobacterium marinum感染症| Mycobacterium marinum Infection

感染経路と予防

"Mycobacterium marinumに感染した淡水魚を飼育すると水槽が汚染される。

M. marinumは水中や土壌で2年以上は生存可能である。感染した淡水魚や汚染された水にヒトが接触すると、皮膚の傷から感染する。M. marinum感染症の約半数が水槽の掃除に関連している。

予防は、水槽や器具の定期的な洗浄・消毒、病気や死んだ魚の処分である。ステロイドや免疫抑制薬を内服していて細胞性免疫が落ちている患者は、M. marinum感染症のリスクが高いため、淡水魚や水槽には触れない。 "

病態

M. marinumは緩徐に進行する皮膚の肉芽腫性病変を惹き起こす。汚染された水に暴露された後、はじめは小さな紅斑が出現し、びらん、潰瘍性病変、結節に進展する。

健常人では病変は1つで数週間から数ヶ月で治癒することが多い。免疫不全患者では複数の病変を作ったり、病変が深部に広がって腱鞘炎や関節炎や骨髄炎を起こしたり、血流にのって全身に広がることで肺や鼻腔など他の部位に感染したりすることもある。

広範囲の皮膚潰瘍の結果、瘢痕、変形、拘縮が生じることで、手や手首の病変では機能低下を惹き起こしうる。

診断・治療

皮膚病変のある患者で、患者の免疫状態と曝露歴からM. marinum感染症を疑う。

確定診断は、生検組織の培養検査、核酸検出検査で行う。28~30℃の培養で最もよく増殖する。

治療は、抗菌薬で行うが、腱、関節等の深部組織に病変がある際は、手術が必要となることもある。

抗菌薬はアジスロマイシンとエタンブトールの2剤、深部病変では、それに加えてリファンピシンの3剤で治療することが多い。

出典

"Vet Microbiol . 2004 Apr 19;99(3-4):159-66. Microbiol Spectr . 2017 Apr;5(2). Am J Respir Crit Care Med . 2007 Feb 15;175(4):367-416.

このサイトの執筆者一覧

植田 秀樹,大川 直紀,大塚 喜人,窪田 佳史,倉澤 勘太,津山 頌章,中尾 仁彦,藤井 元輝,松田 直也

川魚
この感染症の由来は?

川魚 - River fish

川魚は、パラサイト(寄生虫)に感染している場合があります。適切に調理されていない生の川魚を食べることで、人間に寄生虫が感染する可能性があります。