会長挨拶
- 第19回日本臨床腫瘍学会学術集会会長
- 大江 裕一郎
国立がん研究センター中央病院
副院長/呼吸器内科長
第19回日本臨床腫瘍学会学術集会を2022年2月17日(木)、18日(金)、19日(土)の三日間、国立京都国際会館およびザ・プリンス 京都宝ヶ池において開催させていただきます。
日本での新型コロナウイルス感染はオミクロン株の影響で拡大が収まりませんが、第19回日本臨床腫瘍学会学術集会は予定どおり現地開催とWebでのハイブリッド形式で開催します。
感染防止には万全の対策を取って開催させていただきます。
日本臨床腫瘍学会は米国のASCO、欧州のESMOと肩を並べるアジアのMedical Oncologyの中核学会となることを目指しています。第17回まで7月に開催していた学術集会を、世界的規模の臨床試験の初回発表誘致に繋がればと期待して第18回より2月開催としました。第19回日本臨床腫瘍学会学術集会には1000題を超える演題の応募をいただきました。そのうち約250題は海外からであり世界33か国から演題応募がありました。この中で特に、重要な演題はプレジデンシャルセッションとして取り上げさせていただきます。今年は例年にも増して質の高い一般演題が揃ったと考えています。このプレジデンシャルセッションは海外からに限っては、無料で視聴できるようにし、少しでも多くの海外の研究者に日本臨床腫瘍学会学術集会に興味を持ってもらえればと思っています。
今回の学術集会のテーマは、アジアのMedical Oncologyの中核学会を目指したAsian Collaborationとともに若手の育成にも力を入れ、「Inspiring Asian Collaboration and the Next Generation in Oncology」とさせていただきました。新進気鋭のアジアの若手研究者に最新の研究成果を発表していただき、日本の若手研究者と討論する会長企画を開催します。また、若手の研究者を多く登用するために一人が複数回登壇することを可能な限り少なくしました。
プレジデンシャルセッション、一般演題に加えて会長企画、日本臨床腫瘍学会の15の学術集会部会に企画をお願いしたEducational Symposium、国内外の学会との合同シンポジウム、教育講演、Meet the Expert、ペイシェント・アドボケイト・プログラム(一般向け)など多くのプログラムが企画されています。残念ながら海外からの招聘演者に京都に来ていただくことはかないませんでしたが、Webもしくはビデオでの講演をしていただきます。海外との時差を考慮して朝のセッションは北米とアジア・日本の演者を、夕方のセッションは欧州とアジア・日本の演者を中心にプログラムを組んでいます。
Withコロナ時代の新しい開催形式での学術集会になりますが、一人でも多くの皆様と2022年2月に京都でお会いすることを楽しみにしています。