第20回日本うつ病学会総会では、様々なカテゴリーにおいて、必要な基礎知識の普及と情報の共有を目的とした「ワークショップ」を開催いたします。 このプログラムには分野を問わず多くの方々にご参加いただきたくご案内申し上げます。 すべてのワークショップは、大会参加登録とは別に「事前申込み」が必要です。

参加費(受講料)・開催形式について

有料ワークショップについては、第20回日本うつ病学会総会/第39回日本ストレス学会・学術総会の参加費とは別に、ワークショップ1と3については受講料が必要です。同じ時間帯に開催されるワークショップを複数申込みされますと、聴講できませんのでご注意ください。先着順により募集定員に達した場合は、お申込みをお受けできない場合がありますので予めご了承ください。

ワークショップ名 参加費 開催方法 定員 セッション日時 会場名
ワークショップ1
「自殺対策basic-エキスパートと学ぶ多職種共生ワークショップ|自殺リスクアセスメントから問題解決アプローチへ」
2,000円 現地 30 2023/7/21(金)
13:50~15:50
20JSMD第5会場(会議室3)
ワークショップ2
「EGUIDEプロジェクトワークショップ うつ病患者における妊娠への対応」
無料 現地 180 2023/7/21(金)
16:00~18:00
20JSMD第5会場(会議室3)
ワークショップ3
「ADHD勤労者のうつ状態・適応障害への対応」
12,000円 現地 30 2023/7/22(土)
9:00~13:00
20JSMD第6会場(会議棟小会議室2)
ワークショップ4
「うつ病看護ガイドオンライン研究会」
無料 現地 50 2023/7/22(土)
15:40~17:40
20JSMD第4会場(会議室2)
ワークショップ5
「看護師のためのマインドフルネス研究会」
無料 現地 30 2023/7/22(土)
15:40~18:10
20JSMD第5会場(会議室3)

受講申込・申込期限

下記フォームよりお申込みください。
有料講習については、お振込みのご案内をメールにてお送りいたします。

申込期限:7月5日(水) 7月12日(水) ※ワークショップ3は6月23日(金)がお申込期限です。

原則、事前のお申込みが必要ですが、当日は席に空きがあればご参加可能です。



各ワークショップの内容

ワークショップ1

自殺対策basic‐エキスパートと学ぶ多職種共生ワークショップ|自殺リスクアセスメントから問題解決アプローチへ

7月21日(金) 13:50〜15:50 20JSMD第5会場(会議室3)

オーガナイザー:大塚 耕太郎(岩手医科大学精神神経医学講座)

定員:30名

受講料:2,000円


企画趣旨・ねらい

専門職は、自殺の危機にあるハイリスク者への対応・ケアの現場で自殺のリスクアセスメントを的確に行い、適切な支援につなげることが求められる。そして、対人援助に関わる多職種による支援の輪をつくり、継続的にサポートしていくことが求められる。本ワークショップでは、自殺のリスクアセスメントの方法と、問題解決にかかるソーシャルサポートにつなげるための基本的な技術を習得することを目的としています。学習内容は、基礎的な講義に続いて、深刻事例についてエキスパートを交えた多職種によりグループワークで実践的に検討していきながら、多職種協働による問題解決アプローチの実際を肌感覚で学んでいきます。

講師:張 賢徳(一般社団法人日本うつ病センター六番町メンタルクリニック)

大塚 耕太郎(岩手医科大学精神神経医学講座)

助言者:太刀川 弘和(筑波大学医学医療系臨床医学域精神医学)

河西 千秋(札幌医科大学医学部神経精神医学講座)

ファシリテーター:赤平 美津子(岩手医科大学医学部災害・地域精神医学講座)

大高 靖史(日本医科大学精神医学教室)

川島 義高(明治大学 文学部心理社会学科 臨床心理学専攻)

小山 達也(聖路加大学大学院博士後期課程)

津山 雄亮(札幌医科大学保健管理センター相談室)

成田 賢治(札幌医科大学医学部神経精神医学講座)


ワークショップ2

EGUIDEプロジェクトワーショップ うつ病患者における妊娠への対応

7月21日(金) 16:00〜18:00 20JSMD第5会場(会議室3)

オーガナイザー:堀 輝(福岡大学医学部精神医学教室)

定員:180名

受講料:無料


企画趣旨・ねらい

精神科治療の変遷は妊娠に影響を及ぼしてきた。統合失調症においては、治療の場の主体が入院から外来となり、治療薬も排卵機能に影響を及ぼしにくい第二世代抗精神病薬が主剤となっていることで、患者が妊娠する機会が増えている。うつ病については啓発が進むにつれ、医療機関の受診者が増え、抗うつ薬を内服している妊婦の頻度も増加している。 精神疾患を持つ患者の妊娠に関しては苦手意識をもっている医療者は多い。「薬が胎児・新生児に及ぼす影響がわからないから妊産婦の治療はできない」と思う医師やメディカルスタッフは少なくない。一方、近年、周産期メンタルヘルス領域の研究が進み、妊娠・授乳と向精神薬についてのエビデンスが蓄積してきている。様々なエビデンスから正しい知識を持てば先天異常などのリスクを過度に恐れる必要がないことがわかってきている。さらに妊娠前に妊娠について話し合う「プレコンセプションケア」も注目を集めている。妊娠可能な女性に対してプレコンセプションケアを行うことは、うつ病の治療において共同意思決定(SDM)を行う良好な機会ともなる。 そこで、本ワークショップでは、うつ病合併妊娠の事例を通して、プレコンセプションケア、妊娠中のうつ病増悪時の対応、授乳と抗うつ薬の関係について参加者と一緒に学びたい。

講師:堀 輝(福岡大学医学部精神医学教室)

演者:小笠原 一能(名古屋大学)

菊地 紗耶(東北大学病院精神科)

座間味 優(琉球大学)

高江洲 義和(琉球大学)

根本 清貴(筑波大学医学医療系精神医学)

福本 健太郎(岩手医科大学医学部神経精神科学講座)

堀 輝(福岡大学医学部精神医学教室)

山形 弘隆(国立精神神経医療研究センター)

山田 恒(兵庫医科大学)


ワークショップ3 第16回うつ病診療講習会

ADHD勤労者のうつ状態・適応障害への対応

7月22日(土) 9:00〜13:00 20JSMD第6会場(会議棟小会議室2)

定員:30名

受講料:12,000円


企画趣旨・ねらい

発達障害では、年齢や発達にそぐわない行動が社会的活動や仕事に支障をきたす場合があります。特に成人になり就労につき、その特徴が顕在化してしまうことが近年職域では問題となっています。その中でもADHDへの対応が困難な場合があります。本ワークショップではADHD勤労者が職域でうつ状態・適応障害を来した場合の対応方法について話題にします。ワークショップは二部構成であり、一部では成人のADHDの総論、職場での対処のコツ、認知行動療法によるアプローチ、ADHDを持った勤労者への両立支援、自動車運転の問題など、私たちの今最も知りたい内容を取り上げ、それぞれのエキスパートに講義頂きます。二部では、模擬症例をシンポジストと参加者の皆様とで双方向性に議論したいと考えています。このワークショップは明日からの臨床あるいは産業医活動に必ずお役に立てると確信しています。是非とも多くの皆様の参加をお待ちしております。

総合司会:吉村 玲児(産業医科大学精神医学教室)

座長:新開 隆弘(産業医科大学神医学教室)

演者:櫻井 準(杏林大学精神神経科学教室学)

古澤 隆太朗(JR東日本産業医)

宇都宮 健輔(産業医科大学精神医学教室非常勤講師)

池ノ内 篤子(産業医科大学神医学教室・産業医科大学病院認知症センター)

小西 勇輝(産業医科大学神医学教室)

症例提示者:手銭 宏文(産業医科大学精神医学教室)


ワークショップ4

うつ病看護ガイドライン研修会

7月22日(土) 15:40〜17:40 20JSMD第4会場(会議室2)

オーガナイザー:小高 恵実(上智大学総合人間科学部看護学科)

定員:50名

受講料:無料


企画趣旨・ねらい

日本うつ病学会で作成された『うつ病看護ガイドライン』の実践現場における活用促進を主眼とし、特に身体疾患に伴う抑うつ状態のアセスメントと介入の方法について講義・事例演習を行いたいと思います。
 日頃、実践の場で出会う「抑うつ的なのではないか」、場合によっては「患者様の言動をどう捉えて良いのか分からない」と感じる患者様に対して、どのようにガイドラインを用いてアセスメント・介入を行うかを実際に体験していただくことで、今後の看護ケアに活かしていただきたいと思っています。 ガイドラインに則して身体疾患に伴う抑うつ状態の包括的アセスメントの方法及び看護ケアの概論について講義を行い、その上で臨床事例を用いて①アセスメントとそのポイント,②介入のポイントについて、ガイドラインを活用しながら参加者の皆様にも考えていただき、解説いたします。

座長:小高 恵実(上智大学総合人間科学部看護学科)

演者:小高 恵実(上智大学総合人間科学部看護学科)

石田 徹(上智大学総合人間科学部看護学科)

島途 漠(上智大学総合人間科学部看護学科)

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ワークショップ5

看護師のためのマインドフルネス研修会

7月22日(土) 15:40〜18:10 20JSMD第5会場(会議室3)

オーガナイザー:佐藤 寧子 (慶應義塾大学SFC研究所)

定員:30名

受講料:無料


企画趣旨・ねらい

うつ病の再発・再燃予防としてマインドフルネスに基づく認知療法(MBCT)が実証され、我が国においても、病院やデイケア、リワークプログラムなどでも広がりを見せています。今ここの瞬間瞬間をそのまま認め、判断しない練習は、セルフケアであり、看護との親和性が高いと思われます。治療的に用いるためには訓練が必要ですが、マインドフルネスは、ストレスの高い職業である看護師のセルフケアにもなり、またそれが患者さんとの相互作用にもいきてきます。マインドフルネスの大事な要素である判断しない・評価しないことは、自分自身に行う練習で、コンパッションが育ち、対象となる人への姿勢となって、ともにある、質の高いケアへ繋がるからです。
マインドフルネスは、体験を通して理解し体現されるものです。うつ病患者さんへ行われているマインドフルネスを頭で理解するだけでなく、体験しながら、うつ病看護にどう活かせるか、考えていきたいと思います。

座長:佐藤 寧子 (慶應義塾大学SFC研究所)

野末 聖香(慶應義塾大学看護医療学部)

演者:秋山 美紀(埼玉県立大学)

緑川 綾(東邦大学看護学部)

佐藤 寧子(慶應義塾大学SFC研究所)

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後援
宮城県/仙台市/宮城県医師会
宮城県精神科病院協会
宮城県精神神経科診療所協会
日本精神科看護協会宮城県支部
宮城県精神保健福祉士協会
東北医科薬科大学医師会
  • あさかホスピタル
  • 川崎こころ病院
  • HRデータラボ
  • 第33回日本臨床精神神経薬理学会学術集会



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