利益相反の開示について
産学連携によるがん臨床研究には、学術的成果の社会への還元(公的利益)だけでなく、産学連携に伴い取得する金銭・地位・利権など(私的利益)が発生する場合があり、この二つの利益が研究者個人の中に生じる状態を利益相反(conflict of interest:COI)と呼びます。
第46回日本頭頸部癌学会では、本学会の「がん臨床研究の利益相反に関する指針」に従い、臨床研究の学会発表での公明性を確保するため、発表者の利益相反状態の自己申告を行っていただきます。発表演題が臨床研究である場合、発表内容に関連する過去1年間の企業や営利を目的とする団体に関わる利益相反が対象となります。共同演者に関しては開示不要です。
利益相反の有無は、口演発表の場合は演題タイトルの次の発表スライドに、ポスター発表の場合はポスターの最後に開示してください。開示の形式は下記を参考にしてください。利益相反なしの場合もその旨の記載が必要ですので、ご注意ください。
利益相反状態ありとは、特定の1企業・団体からの年間の役員・顧問職報酬、株の利益、特許使用料が100万円以上、50万円以上の講演料、原稿料、200万円以上の研究費などを指しますが、詳細は本学会誌最新号に掲載された「日本頭頸部癌学会の利益相反に関する指針」と「がん臨床研究の利益相反に関する指針運用規則」をご参照ください。