NP50周年記念企画
本年2020年は日本神経精神薬理学会(NP)の50周年になります。NPでは3年前より50周年記念事業ワーキンググループを組織し、半世紀にわたる神経精神薬理学の発展を振り返るとともに更なる展開を目指す活動をして参りました。NP会員へのアンケート調査によるニーズの把握、50周年記念誌の発行、以前の機関誌である「薬物・精神・行動」(1981-1993年)と「日本神経精神薬理学雑誌」(1994-2017年)の全巻PDF化と公開(なお、現在の機関誌のNeuropsychopharmacology Reportsは英文オープンアクセス誌)、米国臨床精神薬理学会の4000枚以上の講義スライドのNP会員利用を進めてきておりますが、最大の記念事業は、NPの他委員会とも連携した本合同年会での「NP50周年記念企画セッション」です。
本合同年会でのNP50周年記念企画セッションは以下になります。
・特別講演 ドパミンD2受容体遮断作用の治療学的意義(講師:石郷岡 純、CNS薬理研究所主幹 / 認定医療法人石郷岡病院 理事長)
・NP50周年記念シンポジウム
・NP学術奨励賞受賞講演
・NP企画委員会企画の10の教育講座
・シンポジウム15(NP国際連携委員会企画) 精神疾患治療の明日
(英語タイトル︓New
Era in Psychiatric Medication)
・シンポジウム22”仮想”トランスレーショナル・メディカル・サイエンス委員会諮問会議
・シンポジウム24 精神神経疾患の創薬研究開発の紹介
・シンポジウム29 不安症・強迫症の診療ガイドライン
・2020日本神経精神薬理学会 統合失調症薬物治療ガイドライン 講習会
抄録集やウェブサイトで、NP50周年記念企画セッションを示す以下のロゴを掲示しておりますので、ぜひご視聴いただけますようご案内申し上げます。
NP会員はもちろんのこと、NP非会員の方々にも神経精神薬理学の動向を知る良い機会にしていただければ幸いでございます。
NP50周年記念事業ワーキンググループ
Special Lecture 1Live配信 8月21日(金)10:00~11:00
※Live配信終了後は、オンデマンド配信にて8月31日(月)まで視聴可能です。
ドパミンD2受容体遮断作用の治療学的意義
Implications of Dopamine D2 Antagonism in the Treatment of Mental Disorders
座長:吉尾 隆 (東邦大学 薬学部 臨床薬学研究室 教授)
演者:石郷岡 純 (CNS薬理研究所 主幹 / 認定医療法人石郷岡病院 理事長)
NP50周年記念シンポジウム
神経精神薬理学の過去、現在、そして未来
座長:中込 和幸 (国立精神・神経医療研究センター 病院長)
池田 和隆 (東京都医学総合研究所 精神行動医学研究分野依存性物質プロジェクト 分野長)
日本神経精神薬理学会(JSNP)の誕生から国際化まで50年 過去からのメッセージ
鍋島 俊隆 (藤田医科大学 客員教授)日本神経精神薬理学会(JSNP)の誕生から国際化まで50年 NP50年の歩みと国際化
山脇 成人 (広島大学 脳・こころ・感性科学研究センター 特任教授)夢の国になれるか?
新田 淳美 (富山大学 学術研究部 薬学・和漢系 薬物治療薬研究室 教授)統合失調症薬物治療ガイドラインの作成・普及・教育・検証活動:日本神経精神薬理学会から世界を変える!
橋本 亮太 (国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 精神疾患病態研究部 部長)未来への想い / We make the Future
吾郷由希夫 (広島大学 大学院医系科学研究科 細胞分子薬理学 教授)エニグマ
内田 裕之 (慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室 専任講師)総合討論指定発言:廣中 直行 (株式会社LSIメディエンス 薬理研究部)
総合討論指定発言:大隅 典子 (東北大学 大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野 教授)
教育講座1
ヒトゲノム解析の最前線
座長:岩本 和也 (熊本大学大学院生命科学研究部分子脳科学講座 教授)
ロングリードシークエンス解析の実際と大規模ゲノム情報の利用
演者:長崎 正朗 (京都大学 学際融合教育研究推進センター 特定教授)転移因子の遺伝学とバイオロジー
演者:岩本 和也 (熊本大学大学院生命科学研究部分子脳科学講座 教授)教育講座2
脳機能の基本素子・シナプスを臨床そして基礎研究から深堀する
座長:林(高木)朗子 (理化学研究所・脳神経科学研究センター・多階層精神疾患研究チーム チームリーダー)
脳機能の基本素子・シナプスを臨床そして基礎研究から深堀する
演者:林(高木)朗子 (理化学研究所・脳神経科学研究センター・多階層精神疾患研究チーム チームリーダー)精神科臨床からシナプス機能を考える
演者:高橋 英彦 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科精神行動医科学)教育講座3
依存症の基礎から臨床
座長:池田 和隆 (東京都医学総合研究所精神行動医学研究分野依存性物質プロジェクト 分野長)
依存症の基礎ー依存症の脳科学・ゲノム科学ー
演者:池田 和隆 (東京都医学総合研究所精神行動医学研究分野依存性物質プロジェクト 分野長)物質依存と行動嗜癖の脳画像の共通点と差異点
演者:高橋 英彦 (東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科精神行動医科学)依存症の臨床ー”制御できない欲求”の脳科学ー
演者:宮田 久嗣 (慈恵会医科大学精神医学講座 教授)教育講座4
双極性障害の臨床と基礎
座長:加藤 忠史 (順天堂大学医学部精神医学講座 主任教授)
演者:加藤 忠史 (順天堂大学医学部精神医学講座 主任教授)
教育講座5
脳内炎症の基礎と臨床
座長:宮川 剛 (藤田医科大学 教授)
脳内炎症を理解するための基礎知識 〜うつ病を中心に〜
演者:富田 博秋 (東北大学 大学院医学系研究科 精神神経学分野 教授)脳内炎症研究の歴史と今後の展望 ~統合失調症・発達障害を中心に~
演者:宮川 剛 (藤田医科大学 教授)教育講座6
ストレスとうつ病の理解
座長:功力 浩 (帝京大学医学部精神神経科学講座 教授)
ストレスとうつ病の理解:臨床編
演者:功力 浩 (帝京大学医学部精神神経科学講座 教授)ストレスとうつ病の理解:基礎編
演者:竹林 実 (熊本大学大学院生命科学研究部神経精神医学講座 教授)教育講座7
統合失調症をどう解明していくか-モデル動物、そして患者さんのエンドフェノタイプを見つめて-
座長:鵜飼 渉 (札幌医科大学医学部神経精神医学講座 准教授)
エンドフェノタイプから探る統合失調症の生物学-Genetics vs. Epigenetics-
演者:吉川 武男 (理化学研究所 脳神経科学研究センター チームリーダー)ベッドサイドで気づいたこと
演者:糸川 昌成 (東京都医学総合研究所 都立松沢病院精神科 東京都医学総合研究所副所長)教育講座8
iPS細胞技術を用いた精神・神経疾患の基礎研究および臨床応用
座長:中澤 敬信 (東京農業大学生命科学・動物分子生物 教授)
疾患iPS細胞を用いた精神疾患の分子病態研究
演者:中澤 敬信 (東京農業大学生命科学・動物分子生物 教授)iPS細胞と遺伝子改変霊長類を用いた脳科学と疾患研究
演者:岡野 栄之 (慶應義塾大学医学部 教授)教育講座9
心的外傷後ストレス障害とその治療方法の理解
座長:喜田 聡 (東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)
PTSDの理解と治療
演者:金 吉晴 (国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 所長)動物モデルからみたトラウマ記憶とPTSD治療方法の理解
演者:喜田 聡 (東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)教育講座10
神経変性疾患:アルツハイマー病とパーキンソン病の類似点と相違点を探る
座長:服部 信孝 (順天堂大学大学院医学研究科神経学講座 教授・医学部長・医学研究課長)
パーキンソン病の臨床と基礎
演者:高梨 雅史 (順天堂大学 先任准教授)αシヌクレイン凝集に焦点をあてた疾患修飾へのアプローチ
演者:小野賢二郎 (昭和大学医学部内科学講座脳神経内科学部門 教授)シンポジウム15(NP国際学術委員会企画)
精神疾患治療の明日
座長:照沼 美穂 (新潟大学 大学院医歯学総合研究科 口腔生化学分野 教授)
北市 清幸 (岐阜薬科大学 薬物動態学研究室 教授)
統合失調症モデルマウスのシナプス病態のマルチスケール解析~樹状突起演算機能に焦点を当てて~
林(高木)朗子 (理化学研究所 多階層精神疾患研究チーム チームリーダー)PTSD治療方法開発に向けた基礎と臨床研究連携の重要性
喜田 聡 (東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)精神疾患と中間表現型間における遺伝子的共通性ターゲットとしたPrecision Medicineの可能性
大井 一高 (岐阜大学医学部附属病院精神科 准教授)AMPA受容体に注目した新しい研究アプローチ
内田 裕之 (慶應義塾大学医学部 精神・神経科学教室 専任講師)シンポジウム22
”仮想”トランスレーショナル・メディカル・サイエンス委員会諮問会議
座長:石郷岡 純 (CNS薬理研究所 主幹)
山田 光彦 (国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 精神薬理研究部 部長)
橋本 謙二 (千葉大学社会精神保健教育研究センター 病態解析研究部門 教授)
菊地 哲朗 (大塚製薬株式会社医薬品事業部 シニアフェロー 研究部門担当)
住吉 太幹 (国立精神・神経医療研究センター 児童・予防精神医学研究部 部長)
JSNPシンポジウム:“仮想”トランスレーショナル・メディカル・サイエンス委員会諮問会議
Introduction of the activities of the Translational Medical Science Committee in JSNP
森尾 保徳 (国立精神・神経医療研究センター 専門職)井上 猛 (東京医科大学精神医学分野 主任教授)
2.睡眠薬Aの長期投与による睡眠改善が及ぼす二次的効果(他疾患改善)の検討 ~適応取得に向けて~
Consideration of secondary effects with long-term administration of hypnotic A on sleep improvement - Toward additional indications -
田村 文宏 (Meiji Seikaファルマ株式会社 臨床開発部)
睡眠薬の適応拡大可能性についての検討
An argument about the application for expanded use of hypnotics
栗山 健一 (国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 睡眠・覚醒障害研究部 部長)指定討論者:中林 哲夫 (医薬品医療機器総合機構)
シンポジウム24
精神神経疾患の創薬研究開発の紹介
座長:菊地 哲朗 (大塚製薬株式会社 医薬品事業部 シニアフェロー 研究部門担当)
石郷岡 純 (CNS薬理研究所 主幹)
抗精神病薬の薬理学特性と臨床効果~当社の開発経験から~
Pharmacology and clinical effects of antipsychotics -experiences from our company-
籔内 一輝 (大日本住友製薬株式会社 開発本部 CNS臨床開発 シニアフェロー)
オレキシン2受容体選択的アゴニストTAK-925のナルコレプシーに対する治療効果検証を目的としたトランスレーショナルリサーチ
Translational approach to evaluate therapeutic potential of an orexin 2 receptor-selective agonist TAK-925 for narcolepsy
木村 温英 (武田薬品工業株式会社ニューロサイエンス創薬ユニット リサーチマネージャー)抗うつ薬候補 POC-64005の紹介
坂田 靖代 (大塚製薬株式会社 MSM創薬時限プロジェクト 研究員)ADHD治療薬非臨床研究から見える創薬研究応用への可能性
西富 晃平 (塩野義製薬株式会社 医薬開発本部プロジェクトマネジメント部課長・プロジェクトリーダー)
日本不安症学会推薦 シンポジウム29
不安症・強迫症の診療ガイドライン
座長:清水 栄司 (千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学 教授)
井上 猛 (東京医科大学精神医学分野 主任教授)
不安症・強迫症の診療ガイドライン:パニック症
The practice guideline of anxiety and obsessive compulsive disorders: panic disorders
塩入 俊樹 (岐阜大学医学部精神病理学 教授)
強迫症(OCD)の治療ガイドライン
a Japanese guideline for the treatment of obsessive-compulsive disorder (OCD)
松永 寿人 (兵庫医科大学精神科神経科学講座 主任教授)
社交不安症の診療ガイドライン
Clinical practice guideline for social anxiety disorder
朝倉 聡 (北海道大学保健センター・大学院医学研究院精神医学教室 准教授)
全般不安症の診療ガイドライン
Clinical practice guideline for generalized anxiety disorder
大坪 天平 (東京女子医科大学東医療センター 精神科 部長 臨床教授)
2020日本神経精神薬理学会 統合失調症薬物治療ガイドライン 講習会
統合失調症薬物治療ガイドライン講習会 EGUIDEプロジェクト
司会:橋本 亮太 (国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 精神疾患病態研究部)
稲田 健 (東京女子医科大学 医学部 精神医学講座)
飯田 仁志 (福岡大学)
市橋 香代 (東京大学医学部附属病院精神神経科)
柏木 宏子 (国立精神・神経医療研究センター)
菊地 紗耶 (東北大学病院 精神科)
木本啓太郎 (東海大学)
小松 浩 (東北大学)
竹島 正浩 (秋田大学大学院医学系研究科 精神科学講座)
根本 清貴 (筑波大学医学医療系精神医学)
橋本 直樹 (北海道大学大学院医学研究院 精神医学教室)
古郡 規雄 (獨協医科大学)
堀 輝 (産業医科大学)
水野謙太郎 (若草病院)
山形 弘隆 (山口大学医学部附属病院精神科神経科)
山田 恒 (兵庫医科大学)
山田 浩樹 (昭和大学)