会長挨拶
第35回JSCRS学術総会
会長 石井 清
さいたま赤十字病院
第35回JSCRS学術総会を主催させていただくこととなりました。はじめに、この機会をお与えいただきました本学会の会員の皆様方に心より感謝申し上げます。また、本学会の開催にあたり、会員、関連企業はじめ、多くの皆様から多大なご支援とご協力を賜りましたことを厚く御礼申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を踏まえ、本会開催について慎重に検討を進めた結果、Web開催となりました。学会参加を楽しみにしていただいていた皆様、直接お会いできる機会が無くなったことは非常に残念ですが、現状での最善の方法としての結果としてご理解いただきますようお願い申し上げます。
今回の学会のテーマは「融合~Fusion~」としました。眼科手術、特に白内障・屈折矯正手術の分野はテクノロジーの進歩により、飛躍的に成長・進化を遂げ、また安全性も格段に向上いたしました。まさに科学と技の融合といえると思います。コンピューターの劇的な進化によるAI・機械学習なども早く導入されており、さらなる飛躍が期待される分野です。シンギュラリティーにはまだ何年もあるかもしれませんが、学術総会では最新のテクノロジーと医師の技の融合による臨床研究の発表、一層実臨床に役立つ知識が得られ、先生方にとって有意義であると考えております。またWeb開催なので掲示板機能を用いて、質問が出来るようにする予定でおります。前回の学会から、学術系の委員と、技術系の委員で構成されるプログラム委員会が立ち上がりました。プログラム委員会と選抜されたオーガナイザーが構成した充実したシンポジウム、教育セミナーは、より一層、会員の皆様の臨床に役立つ興味深いものになると思います。また、例年通り、各種のインストラクションコース、コメディカルの方々のみならず、新人医師にも参考となる視能訓練士プログラム、ナーシングプログラムも行います。メインイベントである特別講演は、白内障手術のみならず、海外医師養成支援などで第47回医療功労賞も受賞されている市川一夫先生にお願いしました。
Web開催は、開催中いつもでどこでも参加、閲覧できる新しい開催方法であり、じっくり勉強できるいい方法の一つではと思っております。皆様のご参加のほど、よろしくお願いいたします。