第77回日本大腸肛門病学会学術集会

会長挨拶

会長:幸田 圭史
第77回日本大腸肛門病学会学術集会
会長 幸田 圭史(帝京大学ちば総合医療センター 外科 教授)

この度、第77回日本大腸肛門病学会会長を拝命し、2022年10月14日、15日の2日間、幕張メッセ国際会議場にて学術集会を開催させていただくこととなりました。本学会は1940年に創設された長い歴史のある学会であり、千葉の地で学術集会が行われるのは1987年に千葉大学医学部第一外科、奥井勝二元教授が開催されて以来、35年ぶりとなります。このような大きな学術集会を開催させていただけることは大変名誉なことであり光栄に存じますとともに、責任の重さに身の引き締まる思いをいたしております。機会をあたえていただきました会員の皆様方に心より御礼申し上げます。

今回は、学術集会のテーマを「Evidence – what we have vs. what we need 日常診療にある真実」といたしました。診療にあたってのエビデンスの重要性を認識しつつ、実際の医療では、エビデンスの乏しい状況での診療を行わざる得ないことも多く、その際には各医療者が培ってきた経験や、先人の教えなどから得られた手法等、個人の信念に従って診療がなされますが、個々の患者様にとって、様々な場面において、そこにこそ真実があることも多いと思われ、このような各医療者が信ずることを語り合える場をこの学術集会が提供できればよい、との希望を表したテーマです。

ここのところ世界を震撼させたコロナ禍も完全には収束しておらず、本学術集会がどのような開催形式になるかは、この挨拶文を書いている現在は未だ見通せませんが、本会が大腸肛門病の診療に携わる臨床家および研究者にとって興味ある、そして有意義な会合となるようにスタッフ一同、努力してまいります。会員の先生方におかれましては、日常の思いを込めた診療および研究活動を、是非本学術集会でご発表、ご討論いただければ幸いです。

10月の千葉はおおむね気候もよく、良い食材やお酒もあり楽しく快適に過ごせると思います。皆様のご参画を心よりお待ちいたしております。何卒、よろしくお願い申し上げます。

2021年11月吉日

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