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第63回全国自治体病院学会 in 群馬 第63回全国自治体病院学会 in 群馬

第63回全国自治体病院学会 in 群馬

学会長ご挨拶

学会長: 内藤 滋人

第63回全国自治体病院学会
学会長 内藤 滋人
群馬県立心臓血管センター 院長

このたび、第63回全国自治体病院学会を2025年10月30日(木)から同31日(金)の2日間にわたり、群馬県高崎市のGメッセ群馬において開催することとなりました。

本学会のメインテーマは「変わりゆく明日の医療 紡ぎ織りなす自治体病院 ―シームレスな多職種連携をめざして―」と設定しています。

「明日の医療」は、様々な変遷が考えられます。最も大きな問題は、まさに2025年、団塊の世代のすべてが後期高齢者となり、高齢者医療が逼迫することです。さらにその先の2040年には、高齢者人口も減少に転じ、地域医療構想を含めた医療体制の再編も必須となります。さらには、働き方改革に伴うタスクシフト、新興感染症への対応など、多くの課題もございます。

本学会では、このように多くの課題を抱える「明日の医療」に対し、自治体病院はどのように向き合っていくべきか、検討を重ねる場にしたいと思っています。各分科会における講演やシンポジウム、そして一般演題を通じ、参加者間で最新の知識や情報を交換・発信し、時宜をとらえた議論を展開してまいります。

総会シンポジウムIでは、「変わりゆく明日の医療:自治体病院の未来予想図」を企画いたしました。先に挙げた多くの課題に対し、自治体病院は、未来に繋ぐ医療の砦として、しっかり対応していかなければなりません。そこで、自治体病院の進むべき未来の方向性について、様々な観点から討論したいと考えています。

またシンポジウムIIでは、「心不全パンデミックにおけるシームレスな連携」を企画いたしました。高齢化社会の進展に伴って心不全患者さんが大幅に増加する「心不全パンデミック」について、またその対策としての「多職種連携」について、議論を展開する予定です。

今学会は1960年の第1回学会開催以来、初の群馬県開催となります。山々に囲まれた群馬は、関東地方の水源地であり、良質な水の宝庫です。こうした環境で作られた清酒や農畜産物を、お越しの際にぜひ味わっていただければと思います。また、県内には草津温泉や伊香保温泉をはじめ、多くの名湯がございます。温泉で日頃の疲れを癒していただき、明日の医療に向けて気持ちを切り替え、進んでいく機会となれば幸いです。

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。