第57回日本肝癌研究会

会長挨拶

第57回日本肝癌研究会

会長 坂元 亨宇

慶應義塾大学医学部 病理学

この度、第57回日本肝癌研究会を担当させていただくこと、大変光栄に存じます。コロナ時代の最中の企画、そして会期は東京2020の開会式直前の予定となりましたが、先ずは、会員の皆様方と無事に研究会当日を迎えられることを祈念しております。

今回のテーマは、「肝癌精密診断・治療の最前線」とさせていただきました。癌医療は、早期診断・予防、低侵襲・個別化医療、さらには進行癌・難治癌の治療へと進化しています。肝癌は、慢性肝炎からの発癌、多中心性発生等の特徴もあり、未だに難治癌の一つに数えられますが、その予後は改善しつつあります。このような流れをより一層進めていくために、肝癌の精密診断と精密治療はどこまで進んだのか、今後どのように発展していくのか、その最前線を議論したいと思います。

3密を避けながら、肝癌研究会のDNAである現場の症例を大事にしてジュニアからシニアまでがホットな議論を楽しむ研究会とするために、コンパクトでゆとりのある会場運営、IT化に取り組みます。横断的なシンポジウム、ワークショップに加えて、ゲノム・免疫・ビッグデータ解析等の最先端の癌研究の進歩をレクチャーシリーズとして企画します。一般演題は、全てポスター発表で、口演形式の討論をプレナリーで行います。伝統の問題症例検討会は、デジタルスライドを用いて、じっくり検討してください。

会場の鹿児島、城山は西郷隆盛が最後を迎えた場所でもありますが、新しい時代の始まりの通過点でもありました。研究会が安全かつホットに行われるように、最善の準備をしてまいりますので、出来るだけ多くの方に参加いただき、2日間の企画を楽しんでいただければと思います。

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