大会長挨拶
- 第12回日本リハビリテーション栄養学会学術集会
- 大会長 吉村 芳弘
熊本リハビリテーション病院サルコペニア・低栄養研究センター長
謹啓 時下、皆様におかれましてはますます御盛栄のこととお慶び申し上げます。
このたび、第12回日本リハビリテーション栄養学会学術集会の大会長を務めさせていただくことを大変光栄に存じます。役員をはじめ関係の方々に心より感謝申し上げます。日本リハビリテーション栄養学会は2011年に日本リハビリテーション栄養研究会として発足以来、毎年度全国規模の学術集会を開催してまいりました。2017年には日本リハビリテーション栄養学会として法人格を取得し、よりアカデミックになると同時に、より一層学術集会の社会的意義が大きくなっています。
本学会のテーマは「リハ栄養の挑戦と進化」としました。リハビリテーション栄養及び関連領域におけるこれまでの先人たちの功績に最大限の敬意を払いつつ、我々がこの領域における挑戦と進化を常に探求する学術集団でありたいという願いを込めてこのテーマとしました。学術集会のプログラムや運営にも「挑戦と進化」を反映して挑戦していきたいと考えています。
これまで11回に渡り、本学術集会でリハビリテーション栄養を中心テーマに医師、メディカルスタッフ、企業からの参加者とともに最新の知見を元に低栄養、サルコペニア、フレイル、摂食嚥下障害、などについて議論をしてきました。この間に、本学会より脳血管疾患、大腿骨近位部骨折、成人がん、急性疾患の4疾患を対象としたリハビリテーション栄養診療ガイドライン2018年度版が作成・発表され、2020年にはその改定版が発表されました。リハビリテーション栄養というコンセプトの臨床的な高い価値が、この11年間の多くの先人達の研究の甲斐あり明確なものとなりました。我々は挑戦と進化を継続し、日本だけでなく世界にリハビリテーション栄養の質の高いエビデンスを普及していく責務があると考えています
多くの学術集会においてオンラインで参加・発表・ディスカッションする時代となりました。本学術集会もオンライン配信で万全を期して準備いたします。ただし、ご参加いただく方に少しでも臨場感を感じられるような配信スタイルを模索していきます。これも我々の挑戦です。皆様の本学術集会へのご参加を心よりお待ち申し上げております。