ご挨拶
第17回国際実験マイクロサージャリー学会
The 17th Congress of the International Society for Experimental Microsurgery
会長 八木 真太郎
金沢大学医学系 肝胆膵・移植外科学/小児外科学
第17回国際実験マイクロサージャリー学会
The 17th Congress of the International Society for Experimental Microsurgery
会長 八木 真太郎
金沢大学医学系 肝胆膵・移植外科学/小児外科学
この度、国際実験マイクロサージャリー学会 (International Society for Experimental Microsurgery、以下ISEM)の当番会長を拝命し、The 17th Congress of the International Society for Experimental Microsurgery (ISEM2025)を開催させていただくこととなりました。この素晴らしい機会を頂戴し、心より感謝を申し上げます。
基礎と臨床を横断的に結ぶISEMは、1960 年代にマイクロサージャリーを臓器移植研究に導入し,臓器移植治療の大きな礎を築いた故 Sun Lee 博士によって 1992 年に発足し、マイクロサージャリーを扱う領域であれば臓器の別にこだわらず,また基礎から臨床(移植外科、消化器外科、形成外科、脳外科、耳鼻咽喉科など多岐の診療科領域)、獣医領域をもカバーしています。日本での開催は2014年に京都大学肝胆膵・移植外科の上本伸二教授、金沢での開催は1994年に金沢医科大学小児外科の梶本照穂教授が開催されて以来31年ぶりです。
さて、今回のテーマは「Future for Microsurgical Technology」です。マイクロサージャリーは基礎研究、臨床の手術手技においても欠かすことができない技術であり、その技術革新が患者さんの予後に及ぼす影響は計り知れないものとなっております。近年はVirtual realityの活用や、外視鏡の登場、ロボットの活用やAIの登場など新たな局面を迎えております。この様な新たな局面において、若手研究者や医師たちがこれらの技術革新を駆使して如何に患者さんに貢献していくか、ということをご議論いただくために今回のテーマとさせていただきました。
基礎医学から臨床医学までの融合により、マイクロサージャリーの更なる技術革新を期待いたします。皆様の参加を心よりお待ちしております。