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主催者挨拶

髙折 晃史

第37回日本エイズ学会学術集会・総会
会長 髙折 晃史
(京都大学大学院医学研究科 血液・腫瘍内科学 教授)

 第37回日本エイズ学会学術集会・総会を2023年12月3日(日)から5日(火)の3日間、京都市・リーガロイヤルホテル京都において開催いたします。2000年の第14回以来、20年ぶりの京都での開催となります。

 ご存じのように、日本エイズ学会学術集会・総会は、エイズ/HIV-1感染症に関して臨床・基礎・社会の多面的な側面から議論をする場であり、これら分野の異なる人達が一同に会することに大きな意義がある集会です。 2019年12月に始まった新型コロナウイルス感染症COVID-19の流行は、約3年が経過しようとする今も(2022年11月時点)尚収束を見せていません。この間、本感染症は社会に様々な影響を与え、我々の生活様式にも様々な変化を引き起こしましたが、学会の在り方もまた例外ではありませんでした。第34回大会以降、コロナ禍での開催にそれぞれの大会長が心を砕かれ、工夫され、尽力してこられました。webあるいはhybrid開催は、ある意味、今後、ポストコロナの時代においても形を変えて残っていくと予想されます。 その中で、第37回学術集会・総会は、できる限り現地開催を目指すと同時に、遠隔地からも参加できるような形態を目指したいと考えています。

 COVID-19のパンデミックは、改めて感染症の脅威を知らしめたと同時にそれに対する社会の対応が問われています。エイズ/HIV-1感染症も、今一度、原点に返り、「"AIDS"終幕を目指して」、基礎研究におけるウイルスの制御・疾患の治癒、臨床におけるよりよい患者ケア、そして社会における疾患、そして差別の根絶に向けて、の大きな議論ができればと存じます。

 皆さまには、是非、本学会にご参加いただき、熱い議論を戦わせていただくと同時に、秋の京都を楽しんでいただけましたら幸いに存じます。

 京都にてお待ちしております。