大会長挨拶
第71回北海道薬学大会 大会長
(一般社団法人 北海道薬剤師会会長)
有澤 賢二
初めに、本年元旦に発災した能登半島地震においてお亡くなりなられた方、被災され不便な避難所生活をされている方々に心より御悔やみと御見舞いを申し上げます。
本会では、1月18日より被災地域への薬剤師派遣による支援を継続的に行っており、少しでも早い地域の復興、生活再建を祈念するところであります。さて、昨年5月に新型コロナウイルス感染症は指定感染症5類に移行したところから北海道薬学大会を4年ぶりに現地開催をさせていただきました。しかしながら、未だ予断を許さない状況でありますが、本年の第71回北海道薬学大会も、前回に引き続き現地開催とし、7月6日(土)・7日(日)の両日、改修工事完了後の札幌コンベンションセンターにて開催させていただきます。この大会は、北海道内の薬事・薬業関係者が一同に会し、日頃の調査・研究活動を発表し、また、情報交換を通して、薬剤師の資質向上を図ることを目的としており、前回大会は2,300名を超える参加をいただきました。
今年は、第8次医療計画の策定に向け、薬剤師・薬局は地域におけるチーム医療の一員として、地域包括ケアシステムの一翼を担うべく、使命を果たしていくことが求められており、地域医薬品提供体制を維持し、地域貢献を果たす責務が求められております。薬剤師・薬局を取り巻く環境が大きく深化しつつある中で、全ての薬剤師職能、薬局機能の向上を図ると共に、道民が適切な薬局の活用方法を理解できるよう周知、啓発すること更に医薬分業のメリットを実感してもらえるよう引き続き取り組むことが重要であると考えます。本大会では、各種講演、セミナー、口頭発表、ポスター発表、展示会等多くの企画により、薬剤師としてのあり方を考え、さらに医療の担い手として、安心・安全な地域社会への貢献ができる薬剤師を目指すとともに、地域社会、地域住民、患者様、多職種からの薬剤師への評価が高まることに期待するところであります。
本大会が、皆様にとってより一層の研鑽を積んでいただき、5年ぶりの本会主催による懇親会も含めまして実り多い交流の場となることを期待し、多くの関係者のご参加を心よりお待ち申し上げます。
令和6年2月