当番世話人 稲木紀幸
（金沢大学医薬保健研究域医学系 消化管外科学/乳腺外科学 教授）
この度第16回単孔式内視鏡手術研究会の当番世話人を拝命し、第11回Reduced Port Surgery Forum in Kanazawaを開催させて頂くこととなりました。ホームページを昨年の2023年8月に立ち上げ鋭意準備を進めてきました。その矢先ご存知のごとく、本会を開催する本年2024年元日夕刻に能登半島地震が発生し、能登半島北部を中心に甚大な被害がもたらされました。まずは震災に見舞われた方々にお見舞い申し上げるとともに、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。震災時、本会が開催される金沢も大きな揺れに見舞われましたが、幸い、生活や経済活動に大きな支障がない状況でした。
演題募集を開始する3月の状況でも、被災地の復旧は十分に進んでおらず復興には程遠い状況となっておりますが、奇しくも、本会のテーマは「外科復興～Surgical Renaissance～」であります。本会を成功に導くことが、「能登半島の復興」にもつながるのではないかと、前向きに考えている次第です。全国の多くの先生方に、金沢の地にお越しいただき本会を盛り上げて頂き、その前後に金沢、周辺地域、願わくは能登に足を運んで頂くことにより、復興のご支援を頂ければ幸甚です。
初版のご挨拶にも記しました通り、プログラムには多くのテーマを掲げました。外科、泌尿器科、婦人科、そして消化器内視鏡などさまざまな領域からの演題応募を心よりお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
2024年3月
この度第16回単孔式内視鏡手術研究会の当番世話人を拝命し、第11回Reduced Port Surgery Forum in Kanazawaを開催させて頂くこととなりました。この素晴らしい機会を頂戴し、心より感謝を申し上げます。
Reduced Port Surgery Forumは、単孔式内視鏡手術研究会とNeedlescopic Surgery Meetingが“fusion”して、日々進化する先進技術と知識を共有し、低侵襲外科の発展を目指す重要なフォーラムです。その重責に身が引き締まる思いです。
さて、今回のテーマは、「外科復興～Surgical Renaissance～」です。近年は外科医が減少の一途をたどり、絶滅の危惧とまでうたわれています。一方で、ロボット手術はめざましい発展を続けており、外科医を取り巻く環境が大きく変化しています。我々は、過去の成果と未来の展望を織り交ぜながら、外科手術の新たなる時代を築いていく必要があります。多くの若手医師が外科を志し、外科学が今一度隆盛してほしいという願いをこめ、このテーマとさせて頂きました。先に述べた手術支援ロボットも、今ではsingle portタイプのものが登場し、NOTESの極みであるendoscopeロボットの開発も進み、まさに単孔式手術の復興が期待されます。我々が10年以上にわたり熱く議論してきたコンセプトが、技術の進歩により再び注目されることになったといえます。
第11回Reduced Port Surgery Forum が開催される金沢は、伝統と文化のまちです。従来の低侵襲手術を探究してきた伝統と、今日の革新的な技術が融合し、Surgical Renaissanceが沸き上がることを願ってやみません。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
2023年8月
当番世話人 小竹優範
（厚生連高岡病院 消化器外科 部長）
この度、第26回Needlescopic Surgery Meeting (NSM)の当番世話人を拝命し、第16回単孔式内視鏡手術研究会の当番世話人である稲木紀幸先生とともに、令和6年8月9日より２日間にわたり第11回Reduced Port Surgery Forum (RPSF)を開催させて頂くことになりました。金沢でこのような貴重な機会を与えて頂き、大変光栄に思いますとともに世話人の皆様方に心より御礼申し上げます。
本会を開催する本年令和年6年1月1日に発生した能登半島地震では、最大震度7が観測されました。石川県能登地方を中心に甚大な被害が発生し犠牲となられた方々に心よりお悔み申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地域のみなさまの一日も早い復旧・復興を衷心よりお祈り申し上げます。
今回のテーマは「外科復興～Surgical Renaissance～」です。科学や手術機器は日進月歩であり、近年では手術支援ロボットの普及により様々な恩恵や課題を目の当たりにし、復興しながら更なる外科治療の発展が期待されます。新時代の手術にもReduced Port Surgeryが反映されともに発展していますし、これからも常に意識しながら変革していく分野と考えています。また、本会が開催される時期の能登半島の状況がどこまで復旧しているかわかりませんが、復興に向け全国の多くの先生方に石川へお越しいただき本会を盛り上げて頂くと共に経済的にも復興のご支援を賜れば幸いです。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19）発生以来、感染症対策において様々な問題を抱えておりますが工夫を凝らし日常診療が行われ、学術集会においても対面式からWebで開催するなど変化してきました。COVID-19が5類感染症になり第11回RPSFにおいては、対面式で熱いディスカッションや交流にご参加頂きたいと思っております。ご来場頂いた先生方にとっては、活発な議論により更なる近未来の外科治療の方向性を感じて頂き、また世代や領域を超えた交流を通して楽しく幅広い知識を得て、少しでも患者さんにフィードバックできるような会になることを期待します。
それでは、多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
2024年3月更新
