第28回PEG・在宅医療学会学術集会
会長　松本　敏文
（国立病院機構別府医療センター統括診療部長・手術部長）

　時下、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。平素より格別のご厚情を賜り心より御礼申し上げます。
　このたび第28回PEG・在宅医療学会会長を拝命しましたのでご挨拶申し上げます。2024年9月15日（日）に別府市の別府国際コンベンションセンター「ビーコンプラザ」において開催させていたくことになりました。本学会は1996年に横浜市で第1回が開催され、2003年には北野正剛先生が第8回を九州で初めて別府市で開催されました。今回で28回を迎えます本学会を再び別府の地で担当させていただくことを大変光栄に存じます。
　私は1996年にPEGに巡り合い初めて施行したことが契機で1998年には本学会に演題発表をして以来、微力ながら四半世紀にわたり学会活動に参加させていただきました。経腸栄養療法の医療（Cure）と療養（Care）の環境改善のために大分県および九州でPEGに携わる医療従事者や企業の方々とともに精力的に活動させていただいたことから、今回の重責を担うこととなったものと身の引き締まる思いであります。
　さて、本学会のテーマを「継往開来」といたしました。経管栄養療法、殊に胃瘻を介する栄養療法は、2011年からの誤った解釈により適正な判断が失われて10年が経過しました。内視鏡治療の利点を活かして開発されたPEGにより本当に栄養を必要とする患者へ福音をもたらす本学会の趣旨（HEQの理念）を掲げられた先達の先生方に少しでも倣い、継いで、そして次世代を切り開くことが、今こそ我々に求められています。「おんせん県おおいた」の中心である別府の地で、温泉と同じように熱いながらも温かい議論と交流を期待しております。多職種の方々が気兼ねなく積極的に参加いただけますように職種ごとのセッションもありますので、多方面からご発表・議論をお待ちしております。
　実りある1日となりますように準備してまいりますので、初秋の九州、別府で皆様のご参加をお待ちしております。