第25回日本正常圧水頭症学会

第25回日本正常圧水頭症学会学術集会
会長　貴島 晴彦

この度、第25回日本正常圧水頭症学会学術集会の会長を拝命いたしました、大阪大学大学院医学系研究科脳神経外科の貴島晴彦です。25回を重ねる本学術集会を主催するにあたり、大きな責任を感じるとともに、大変光栄に存じます。第25回の学術集会は2024年2月17日（土）〜18日（日）の2日間に渡り、大阪難波（ミナミ）で開催する予定となっております。

日本は世界に先駆けた長寿社会となっており、高齢者の疾患、健康管理、さらには社会の形成についてなど多方面で世界をリードしていくことが求められております。その中には個別のさまざまな課題を抱えておりますが、認知症状はその中でも大きなテーマであります。認知症基本法も成立し社会的にも注目を浴び、取り組むべき課題となっております。本学会の趣旨である、正常圧水頭症はそのような背景からも注目を浴びるべき分野であります。幸い25年間のこの分野に関わられた諸先輩方の努力と奮闘により正常圧水頭症は医学的な面のみならず社会的な面でも大きく発展し、多くの患者に恩恵を供与したとともに社会にも大きく貢献したものと考えております。

第25回の学術集会の学術集会のテーマは「Think Beyond NPH」といたしました。正常圧水頭症をとおしてその向こう側を考えてみる、つまり医療、学術、官、産業界が、高齢者社会にどのように貢献していくのか、未来社会はどうなるのか、あるいはどのように世界をリードしていくのかというようなことが想像できる学術集会になればと考えております。

皆様方の多くのご参加をいただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。