ご挨拶

第14回肝臓内視鏡外科研究会 当番世話人 ご挨拶

第14回肝臓内視鏡外科研究会
当番世話人 波多野 悦朗 (兵庫医科大学 肝胆膵外科)

 このたび第14回肝臓内視鏡外科研究会の当番世話人を仰せつかり大変光栄に存じます。本研究会は、2006年に現・理事長の金子弘真先生と副理事長の若林剛先生が設立された研究会で、私自身第1回に参加して以来、毎回参加しています。本研究会設立当時は、一部の施設でのみ行われていた肝臓内視鏡手術も、全ての肝切除が保険適応になり、それぞれの術式もすでに標準化されつつあります。ただし、術式選択、アプローチ、テクニックなどはそれぞれの施設で異なっている点も多々あるようです。さらに、いいところばかりの編集ビデオより術中の思いもよらない事態とその対処法の方が勉強になります。ということで、以下を今回の募集テーマとします。

  1. 「この症例、こんな場面であなたならどうする?私はこうした」
    手術適応、術式選択、アプローチなどその基準は施設により様々です。また、切離方法、術中偶発症、リカバリーショット、周術期管理でも「私の経験」を世に問いてください。
  2. 「S7 S8亜区域切除 私のやり方」
    最も難易度が高いS7 S8亜区域切除の各施設における標準的手法を発表してください。
  3. 「肝実質切離方法 私のやり方」
    各施設の肝実質切離方法をノーカットビデオ(出来るだけ)で!
  4. ディベート1;蛍光ナビゲーションは腹腔鏡下手術に必須か?
  5. ディベート2;HALS積極派vs.消極派

学会ではなく研究会です。症例報告でも全然かまいません。
膵臓内視鏡外科研究会の袴田 健一教授とともに、大阪で皆様のご参加をお待ちしています。

第12回膵臓内視鏡外科研究会 当番世話人 ご挨拶

第12回膵臓内視鏡外科研究会
当番世話人 袴田 健一 (弘前大学 消化器外科)

 このたび、第12回膵臓内視鏡外科研究会の当番世話人を仰せつかり、大変光栄に存じます。

 2020年は、我が国の膵臓内視鏡外科に取りまして大きな節目の年となります。4月には、いよいよロボット支援下膵切除術(膵体尾部切除術ならびに膵頭十二指腸切除術)が保険収載され、リンパ節郭清を伴う腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術にも保険適応が拡大されます。先に保険収載された腹腔鏡下膵切除術式と合わせると、2020年からは我が国では基本的な低侵襲膵切除術式全体が保険収載され、低侵襲膵切除術の推進に一層拍車がかかるものと期待されます。

 さあ、皆さん。安全で、質の高い低侵襲膵切除の普及を目指して、知識と経験を分かち合いましょう。
第12回膵臓内視鏡外科研究会におきましても、本研究会の英語名称そのままに、Endoscopic and Robotic Pancreatic Surgeryの適応や技術的課題について闊達な議論が行われることを期待しております。

 今回は、日本臨床外科学会総会前日の2020年10月28日に、大阪国際会議場において、波多野悦朗先生が当番世話人を務められる第14回肝臓内視鏡外科研究会と合同で開催いたします。

 これから腹腔鏡下膵切除やロボット支援膵切除の導入を検討されているご施設、既に開始され症例を積み重ね中のご施設、そしてエキスパートのご施設まで、是非多くの皆様のご参加をお待ちしております。