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ご挨拶
第57回日本小児腎臓病学会学術集会
会 長 中西 浩一
琉球大学大学院医学研究科
育成医学(小児科)講座 教授
このたび2022年5月27日(金)、28日(土)の両日にわたり、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターにて第57回日本小児腎臓病学会学術集会を開催させていただくことになりました。私は現在、本学会の理事長を拝命しており、伝統ある本学会の学術集会を主催できますことを大変名誉に感じております。
現在、世界中でCOVID-19が猛威を奮っており、まだまだ予断ができない状況での開催とはなりますが、この様な時にこそ教育・議論の場としての学術集会は重要であり、改めてその意義を確認し鋭意準備を進めてまいる所存です。場合によっては、開催形態の検討も含め柔軟な対応をしてまいりたいと存じます。
学術集会テーマは、『小児腎臓病のエビデンスを紡ぐ』といたしました。わが国の小児腎臓病領域では学校検尿による疾病の早期発見などにより、1980年代後半から臨床試験が活発に実施され、着実にエビデンスが積み重ねられ、現在の治療が形作られてきました。今やエビデンスに基づく医療の重要性は言うまでもなく、その根幹をなすものが臨床試験です。臨床研究法の施行等によりその実施のハードルが高くなっている事実は否めませんが、まだまだ未解決な課題も多いのが現状です。これまでの臨床研究の歴史を振り返り、今後の研究を推進すべく多くの人々を鼓舞できるプログラムを目指し、特別講演、会長公演、シンポジウム、ワークショップ、教育講演などを企画いたします。
本学術集会では、日頃より医療の充実発展に寄与されている製薬および医療機器会社の皆様方のお力を借り、参加者にとって十分に実りの多い学術集会となりますよう、各種共催セミナーを企画しております。
沖縄には、伝統工芸品のミンサー織りがございます。柄には、五つの四角と四つの四角が交互に並び、五つの四角には「いつの」、四つの四角には「よ」という意味があります。これを合わせると「いつの世までも」となり、本学術集会のテーマの『紡ぐ』のイメージと重なります。
ここ沖縄でコミュニケーションを活性化させ、ひらめきや創造性と共に豊かな時間をお過ごしいただけますよう、全国からのお越しを心よりお待ち申し上げております。