会長挨拶
- 第56回日本小児循環器学会総会・学術集会
会長 山岸正明
京都府立医科大学小児医療センター 小児心臓血管外科 教授
新日程: | 2020年11月22日(日)、23日(月・祝)、24日(火) |
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会 場: | 国立京都国際会館(変更なし) |
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより会員の皆様の病院でもご対応にご苦労されているかとお見舞い申し上げます。
すでに今春や初夏の海外・国内学会も中止、延期のやむなきに至っており、2020年7月9日〜11日に予定しておりました第56回日本小児循環器学会総会・学術集会も開催が危ぶまれる状況となって参りました。
つきましては、本学会の日程を2020年11月22日(日)、23日(月・祝)、24日(火)に変更させていただいて、開催をさせていただきたいと思います。会場は国立京都国際会館で変更はございません。日程変更によりまして例年のプログラム構成に少々変更を加えないといけませんが、新日程でも計画中のほぼ全てのプログラムが開催可能です。欧米からの海外招請講演者の参加もより確実になるかと思います。
ご予定が立てやすいように可及的早期にプログラム構成を発表いたします。また、ホームページからご予約をしていただいた宿泊変更につきましても早急に対応させていただきます。皆様には多大なご心配とご不便をおかけいたしますが、ご理解ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
さて、第56回のメインテーマは
次世代に伝える技と心 ~ 明日に託すもの All for childrenとさせていただきました。
「技」と「心」を次世代医療スタッフを伝え、さらに医療を享受した子どもたちに未来を託すという意味を込めさせていただきました。
今回の学術集会の大きな工夫は、午前もしくは午後の2時間半の時間枠を使って、ひとつのテーマ(カテゴリー)を①基調講演、②シンポジウム(パネルディスカッション)、③一般口演(優秀演題)を連続・集中いたします。これによりプログラムが分かり易くなり、参加したいセッションには必ず参加できると思います。
また、ポスター発表の時間帯は他のセッションは全く行いません。ポスター発表に全ての参加者が出席できるようにしました。例年よりもポスター発表の重要性が高くなります。
海外招請講演者はAHA、AEPCをはじめ9名を予定しております。
特別講演は医学界以外から講師をお招きをいたします。テーマに則り「技」と「心」の特別講演を企画いたしました。
「技を伝える」講演といたしまして、村上良子 先生(草木染紬織、人間国宝)
「心を伝える」講演といたしまして、堀内宗完 宗匠(茶道表千家 堀内家長生庵主)
のお二人を予定いたしております。滅多に聞けない日本・京都の技と心のお話をしていただく予定です。
レジェンドレクチャーは外科系から角 秀秋先生、内科系から中澤 誠先生にお願いをいたしました。両レジェンドの先生から「次世代に伝える技と心」のレクチャーを伺えると期待いたしております。
医学にはアートの要素も含まれると考えております。特に外科医にとっては手術を創造していくためには、アート(創作)の要素は欠かせないと思います。今回は日本メディカルイラストレーション学会から末次文祥先生、Tokco様のお二人に「アート&サイエンスレクチャー」。をお願いいたしております。こちらも興味深いお話が伺えると思います。
教育講演は外科系から黒澤博身先生と新岡俊治先生、工学系から梅津光生先生を予定しております。
また、小児用医療機器の早期開発というテーマでPMDAタウンホールミーティングも行います。ともすれば遅れがちの小児用機器の早期導入に向けて一助となれば幸いです。
命の授業PH Japanプロジェクト、市民公開講座(PUSHプロジェクト)も計画いたしております。
11月下旬の京都は紅葉真っ盛りで一年でも一番美しい季節です。紅葉の京都でお会いできるのを楽しみにいたしております。多くの皆様のご参加を期待いたしております。
COVID-19終息に向けて、われわれ医療者が一丸となって立ち向かって行かねばなりません。皆様におかれましても、どうぞご自愛のほどお祈り申し上げます。