第13回日本心臓弁膜症学会 The 13th Annual Meeting of the Japanese Society for Heart Valve Disease 弁膜症の深奥を極める〜そこから見えてくる心臓〜

大会長挨拶

第42回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会
大会長 上田 倫弘
(独立行政法人国立病院機構 北海道がんセンター 口腔腫瘍外科 医長)

 第42回日本口腔腫瘍学会・学術大会を令和6年1月25日(木)から1月26日(金)の会期で開催いたします。新型コロナウイルス感染症の蔓延のため、前大会を含め3大会がWEB開催となり太田理事長が大会長をされた第38回以来、4年ぶりの対面開催を予定しております。この長い感染対策期間でLive配信やOn Demand配信が普及し、学会の参加が容易になり、時間を選ばずに視聴可能となっております。そこで、今回は対面開催を基本とし、講演内容はon Demandでも配信予定といたしました。
 現在の医療技術はめざましく進歩し、様々な技術革新がなされています。基礎研究の目覚ましい進展から数々のTR (Translational research)が実施され、多くの治療法が臨床現場で使用可能になってきました。
 外科的治療では、CAS(computer assisted surgery)や内視鏡を用いた各種のRobot surgeryにより低侵襲手術が可能になってきています。放射線療法においては、各種線質の開発やIMRTを始めとする高精度放射線治療が普及し癌を的確に捉え、正常組織に侵襲の少ない治療法が一般化されています。薬物療法の進歩はめざましく、殺細胞性薬剤から、特定遺伝子をターゲットにした分子標的薬が多数開発され適応承認に至っています。また、がん細胞の免疫監視回避のメカニズムの解明から免疫チェックポイント阻害薬が開発され多種のがんに適応が広がっています。さらに新たなる光線力学を用いた光免疫療法も使用されるようになってきました。
 今回のテーマである「口腔腫瘍学の発展と調和」は、1970年に行われた大阪万国博覧会のテーマを一部模写したものです。同時代は人類が初めて月に降り立った、まさに技術革新の時代でした。現在の医療も革新的技術進歩により新世紀を迎えようとしています。今回の学術大会では、これらの新しい治療を確認し、それらを調和させた集学的治療について多くの議論をしていただければ幸いです。会員各位の多数の参加を期待しています。