大会長挨拶
大会長挨拶
- 第50回日本磁気共鳴医学会大会 (JSMRM 2022)
大会長 長縄 慎二
(名古屋大学大学院医学系研究科 総合医学専攻高次医用科学講座 量子医学分野)
このたび第50回日本磁気共鳴医学会大会(JSMRM 2022)を2022年9月9日(金)~9月11日(日)にハイブリッド形式で開催します。会場は名古屋国際会議場です。
本大会のテーマは第50回の節目の記念大会であることを考慮して、MR unlimited; Towards 100としました。このMR unlimited: Towards 100には、MRの無限の可能性を我々はまだ使い切っていないので、100%使えるように頑張ろう!そして100回大会を目指そう!という思いを込めました。第50回の記念大会ではありますが、日本磁気共鳴医学会大会は学会創立当初は春と秋の年2回開催であったため、50周年記念ではありません。今回は、過去を振り返るというよりはあくまで未来志向の大会に建設的な議論ができるような場を提供できるように、副大会長の竹原康雄、田岡俊昭とともに鋭意準備を進めております。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって学会のあり方も、大きく影響を受けています。ポストコロナ時代を見据えてオンライン、オンデマンドの利便性を享受しつつ、学会の新たな形を模索するいくつかの試みを行います。ハイブリッド開催なので多くの内容をオンラインもしくはオンデマンドでも視聴できるようにします。
特筆すべき大きな変更は、以下に列記します。
1)教育講演のオンデマンド化とMeet the Teacher企画
従来、朝の時間帯に並列していた教育講演をすべてオンデマンド化します。学会開会前から視聴可能として、受講者は内容を理解した上で、Meet the Teacher企画として、会場でより深い質疑ができるようにします。
2)Powerpitch
これはISMRM(国際磁気共鳴医学会)でも行われているものです。3分程度の短い発表が連続して行われます。討論は、当該セッションの一連の発表が終了した後、会場近くに複数置かれた大型モニターの前で演者と聴衆が質疑応答を行うもので、従来の一般口演発表よりも深い討論ができます。
3)Premium lecture on demand
これは、著名な研究者の講演をオンデマンドビデオ化して、大会会期中、オンデマンド期間中、参加登録者には視聴可能とします。
ほか、第50回記念大会特別企画として、第50回記念大会特別講演、特別シンポジウム、特別パネルディスカッションをはじめ、様々な企画を設け、次世代に向けて発信していただきます。現在、様々な立場の参加者の皆さんに必ずや楽しんでいただけるようにプログラム委員会のメンバーとともに基礎、技術、臨床についてバランス良く多数準備しております。
またISMRM Japan chapter meeting (JPC)も同会場で併催します。これは田岡俊昭が会長を務めます。JSMRMとJPCの交流促進にも寄与できれば良いと願っております。このようにポストコロナ時代を見据えて新たな試みを多数準備して、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。できるならなるべく多くの方と現地でお会いできるのを楽しみにしております。
最後に、大会をご支援いただいている企業の皆様、プログラム委員会、学会事務局、大会事務局、運営事務局の皆様に心より感謝申し上げます。
2022年3月吉日
副大会長挨拶
- 第50回日本磁気共鳴医学会大会 (JSMRM 2022)
副大会長 竹原 康雄
(名古屋大学大学院医学系研究科 新規低侵襲画像診断法基盤開発研究寄附講座)
名古屋大学の竹原です。第50回磁気共鳴医学会の副会長にご指名いただき、誠に光栄に存じております。
磁気共鳴医学はちょうど私自身が医学の道に足を踏み入れた頃に臨床に利用され始め、それ以後、医学、工学、物理学、化学、その他、多くの学際的香りと色彩に惹かれて、多職種の研究者が参画し、今日までの進歩に貢献してまいりました。その中で多くのイノベーションも生まれ、医学の進歩と人類の健康増進におおいに貢献して来たと思います。
磁気共鳴医学の他の学問に無い魅力は、形態・生理・化学情報のみならず、多種多様の物理情報をも画像に置き換えて利用できることであろうと考えております。私も自身のキャリアの中で水分子の拡散や流れが画像になり、組織硬度や温度などが画像に翻訳される瞬間を目撃する度に感動を新たにしてまいりました。今後も、その進歩はとどまることは無いと信じます。
少しでも多くの若い研究者や多くの職種の医療人が本大会をきっかけとして、磁気共鳴医学のさらなる進歩に参画されることを祈っております。 名古屋でお会いしましょう。
2022年3月吉日
副大会長・事務局長挨拶
- 第50回日本磁気共鳴医学会大会 (JSMRM 2022)
副大会長・事務局長 田岡 俊昭
(名古屋大学大学院医学系研究科 革新的生体可視化技術開発産学協同研究講座)
記念すべき第50回目の日本磁気共鳴医学会大会の副会長および実行委員長をさせていただくことになりました。なにとぞよろしくお願いいたします。
今回は第50回大会という事で、様々な新しい試みを行う予定です。シンポジウムなどの企画セッション数は30近くにおよび、また、Premium lecture on demandとして卓越した研究者による講演をオンデマンドで提供致します。教育講演は事前公開のオンデマンド配信とし、会期中はMeet the teacherセッションを設定します。一般演題にはPowerPitchセッションというディスカッションを重視した新たな発表形式を設定します。これまでポスター発表に限定していた大会長賞は、口述発表、PowerPitch発表、デジタルポスター発表の全ての形式が対象となりますので、発表の先生方には是非大会長賞を目指して素晴らしいご発表を期待しております。
会期中にはThe 7th Annual Scientific Meeting of the ISMRM Japanese Chapter meeting (ISMRM-JPC meeting)も行われます。このJPCは若い研究者の皆様が世界へ飛び立つための場所として機能できればと考えています。日本磁気共鳴医学会大会の参加者はこのJPCのセッションにも入場していただけますので、是非多くの皆様にご参加いただきたいと考えております。
9月にはコロナ感染状況がコントロールされていることを祈りつつ、名古屋の会場に来ていただける方にとってもWebでの参加の方にとっても有意義な学会となるべく、準備を進めてまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。
2022年3月吉日