会長挨拶
第33回日本心血管画像動態学会学術集会を2023年1月13日・14日の両日、岡山コンベンションセンターにて開催させていただくにあたり、ご挨拶を申し上げます。
本学会の最初の学術集会は、2001年に8回の歴史を持つ日本心血管内イメージング研究会と3回を経た日本冠内圧研究会が発展的に統合され、第12回大会として川崎医科大学前教授吉田清先生を会長として岡山で開催されております。今回、20年を経て再び同じ教室が担当させていただけることを心から光栄に存じております。
本学会の設立以来の20年間に、心血管系の形態評価と機能評価はともに研究、機器開発、臨床応用すべての面で顕著な発展を遂げてきました。さらに最近ではコンピュータ技術の進歩が基盤となって、両者の融合的発展が加速的に深化し、循環器領域における心血管画像動態領域が占める重要性がさらに高まってきていると感じます。特に、両者を結びつける人工知能(AI)、Virtual reality、3Dプリンティングなどの役割が今後さらに大きくなっていくことを含めて、今回の学会のテーマを「挑む循環器画像動態診断~AI技術の深化と臨床展開~」とさせていただきました。現在、プログラム委員の方々と共に、今後この分野における“未来の医療”にも焦点を当てた企画を準備しております。会員の皆様方には、是非最新の知見をご発表いただく機会としていただきたいと存じます。
本学術集会はテーマである心血管系のAnatomy とPhysiologyに関するより深い理解と臨床応用を目的として、循環器内科医と放射線科医、さらに両分野のコメディカルが一堂に介して熱く討論できる場として発展してきました。今回の学術集会にも是非多くの職種、いろいろな経験や専門領域を持つ方々に参加していただけることを心待ちにしております。本会が充実した議論と研鑽の場となり、新たなアイデアが生まれるような場となるように準備を進めてまいります。
多くの皆さまにご参加いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
2022年4月吉日
川崎医科大学 循環器内科学
上村 史朗