この度、第49回日本臨床神経生理学会学術大会を2019年11月28日(木)から30日(土)の3日間、ザ・セレクトン福島/コラッセふくしまにおきまして、開催させていただく運びとなりました。 併せて第56回日本臨床神経生理学会技術講習会を11月30日(土)に開催いたします。
学術大会のテーマは「波形が織りなす神経科学の深遠―Bergerの夢とともに―」とさせていただきました。脳波にせよ筋電図にせよ、神経生理学は様々な電磁気的な波との交流であり、神経生理学に携わる研究者はさしずめ、それらの波形を使って神経科学の深遠なる真理を織り上げる織手であろうと思われます。また、Hans Bergerが「ヒトの脳波について」世界で初めて報告したのは1929年であり、2019年はちょうど90年目の記念すべき年にあたります。彼が発見した脳波は、その後のてんかん研究や睡眠研究に多大な成果をもたらし続けております。学会ではBergerの貢献を称えるとともにその後の臨床神経生理学の発展についても総括したいと存じます。
日本臨床神経生理学会は長い歴史と伝統を誇り、その学術大会には例年約2,000名以上の参加者があり、臨床神経生理学の中心的な役割を果たして参りました。また、本学会は、脳神経内科学、精神医学、整形外科学、脳神経外科学、リハビリテーション医学、小児科学、検査医学、耳鼻咽喉科学、心理学など様々な分野の研究者が集う学際的な学会であり、この度は、福島県立医科大学の脳神経外科学の齋藤清教授、整形外科学の紺野愼一教授、神経内科学の金井数明教授を副会長に迎えておりますことは、それを象徴しております。
この時期は秋の紅葉の美しい福島の自然も楽しめますので、皆さまのご来福を心よりお待ちしております。
第49回日本臨床神経生理学会学術大会
会長 矢部 博興
福島県立医科大学医学部 神経精神医学講座 教授