第2回JOHBOC学術総会 ~HBOC and Beyond~

ご挨拶

〜第2回JOHBOC学術総会開催にあたって〜

一般社団法人日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構 理事
札幌医科大学医学部遺伝医学 教授 櫻井 晃洋

 遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)は、毎年新規に数千人もの患者が発生している、単一遺伝子疾患の中でも最も頻度の高い疾患のひとつです。わが国におけるHBOCの診療は、ここ数年の間に大きな変化があり、2020年の診療報酬改訂によってHBOC診療の一部が保険償還対象となりました。特に非罹患臓器に対する侵襲的治療の保険収載は、わが国の保険医療制度において大きな転機となりうる画期的なことでありました。HBOCについてはそれ以降もコンパニオン診断の適用拡大など、関連する診療科、領域もさらに広がりを見せています。
 一方で、診療の現場において、あるいは当事者の立場で、さらには社会において、さまざまな形で新たな課題が見えてきました。このような中で、2022 年4 月23 -24日の会期で道新ホール(札幌市中央区大通西3丁目6)におきまして、「日本遺伝性乳癌卵巣癌総合診療制度機構(JOHBOC)」の第2回学術総会を開催いたします。副会長には聖路加国際病院の山内英子先生、東京慈恵会医科大学の岡本愛光先生にご就任いただきました。
 今回の学術総会のテーマは“HBOC and Beyond”としました。HBOCに関する最新のトピックはもちろん、診療現場における諸問題について、症例をベースとしたディベートセッション、個別化医療実現に向けたトランスレーショナルリサーチ、さらにはこれからのゲノム医療の展望など、HBOCという一疾患にとどまることなく、ゲノム医療時代の腫瘍診療について情報を共有し、意見を交わす場にしたいと考えています。
 学術総会は、現地参加とオンライン参加を選択できるハイブリッドで開催いたします。大型連休前の札幌は桜が咲くには少し早いですが(ここ数年は連休の始まり頃に開花します)、春の息吹を感じるさわやかで天候も安定した時期にあたります。新型コロナウイルス感染症の状況は現時点では予測が難しいですが、さわやかな北の街に多くの皆様をお迎えできることを期待して準備を進めています。
 多くの先生方のご参加をお待ち申し上げます。

第2回JOHBOC学術総会
開催概要

会名
第2回一般社団法人日本遺伝性乳癌卵巣癌総合
診療制度機構学術総会
テーマ
​HBOC and Beyond
会期
2022年4月23日(土)~24(日)
会場
道新ホール
​​https://www.doshin-acty.co.jp/doshin/access/
​​〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西3丁目6
開催方式
ハイブリッド開催(現地開催+ライブ配信)
会長
櫻井 晃洋(札幌医科大学医学部 遺伝医学)
副会長
岡本 愛光(東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座)
山内 英子(聖路加国際病院 乳腺外科)
主催事務局
札幌医科大学医学部 遺伝医学
運営事務局
株式会社コンベンションリンケージ
〒060-0002札幌市中央区北2条西4丁目1 北海道ビル
TEL: 011-272-2151 FAX: 011-272-2152
E-mail: johboc2022@c-linkage.co.jp