会長挨拶

中里雅光

このたび、第91回日本内分泌学会学術総会を2018年4月26日(木曜日)から28日(土)の3日間、宮崎市フェニックス・シーガイア・リゾートにて開催させていただくこととなりました。皆様方のご期待に応える学会企画と円滑な運営を目指し、準備を進めています。

学会ポスターは、自分のふるさと、宮崎のシンボルである太陽と海をイメージし、それにホルモンを鏤めています。太平洋から昇りいく朝日に内分泌学の先進性と未来を託しています。学会のテーマは「今、内分泌学がオモシロイ。」です。松尾壽之先生(宮崎医科大学初代生化学教授)から、LH-RHの構造決定の講演を興奮して聴いたのは大学5年生の時でした。わずか3ヶ月で成し遂げたANPの同定や計50種類を超える生理活性ペプチドの発見など、松尾壽之・寒川賢治両先生(前・現 国立循環器病研究センター研究所長)のホルモン探索研究を大学院時代に身近で学び、「内分泌学はおもしろい」と感動しました。松倉 茂 前教授のもとで内分泌学の臨床に触れ、この思いをさらに強くしました。ますます進歩していく内分泌学への思いを込めて、この学会テーマとしました。

iPSや遺伝子編集、分子イメージングなどの新たな技術が内分泌領域にも広く応用され、これまでとは異なる次元での急速な研究の進展がみられています。このことがまた、若い人達を惹きつけ、毎年300名を越える本学会への新規入会に繋がっています。「朝から晩までとことん」内分泌学の進歩に触れ、新たな切り口から内分泌研究論を討議し、次世代を担う若い会員の育成に貢献していきたいと考えています。また、本学会では初めての講演となる先生方にも、多数ご参加いただくことになっています。

ゴールデンウィーク直前の宮崎は、初夏のさわやかな季節です。学会会場は宮崎空港から車で20分とアクセスもよく、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートホテルと直結し、大変便利です。学会会場、ホテルともに全面改修が完了し、気持ち良く皆様方をお迎えすることができます。市内にも多くのホテルがあり、学会会場と空港、市内ホテル間を専用バスが運行します。シーガイア・コンベンションセンターは太平洋を臨むリゾート地にあり、アフターダークも様々な企画で、ソーシャルイベント魅力満載の記憶に残る学術総会になるよう準備しています。御家族のためのエクスカーションも行います。

内分泌臨床医が最も得意とする「全身を診る」医療に立脚した「内分泌学のおもしろさ」を再発見し、その魅力をあますところなく感じていただける学術総会に向け、皆様のご協力とご支援をお願い申し上げます。

今後も、最新の学術総会情報を順次案内させていただく予定です。是非ご参照の上、多数の演題応募とご参加を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

第91回日本内分泌学会学術総会
会長中里 雅光
宮崎大学 医学部 内科学講座 神経呼吸内分泌代謝学分野