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会長挨拶

NEXT STAGE~ Future of Medicine and Community

第85回
日本循環器学会学術集会
会長 斎藤 能彦
(奈良県立医科大学 
循環器内科学教室)

 新型コロナウイルス感染症による危機に際し、様々な医療現場で1 日でも早い収束に向けて日常診療に加えコロナ対策に奮闘されている皆様に心より敬意を表します。
 第85 回日本循環器学会学術集会を、3 月26 日(金)から28 日(日)にかけて、パシフィコ横浜にてハイブリッド形式にて開催させていただきます。今回は、初めてWorld Congress of Cardiology(WCC)との合同開催です。本来ですと、世界から多くの研究者に横浜に集っていただく予定でしたが、ジョイントシンポジウム中心の形での運営を余儀なくされましたことは残念至極でございます。
 医療や医学研究はもちろん社会全体が大きな転換期に差し掛かっていること、また、2018 年末に「脳卒中・循環器病対策基本法」が公布されたことを受け、学会のテーマを「NEXT STAGE - Future of Medicine and Community」と致しておりました。しかし、新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより世界が大きな変革を余儀なくされ、意に反して真の「NEXT STAGE」となりました。
 第85 回日本循環器学会学術集会では、本庶佑先生と山中伸弥先生の2 人のノーベル医学・生理学賞受賞者からそれぞれ真下記念講演とWCC Special Lecture を賜ることになっております。また、現在循環器基礎研究の世界のトップリーダーであるEric Olson先生からMikamo Lecture を、また、世界の著名な研究者から15 の特別講演を賜りますことは大変大きな喜びです。特別企画として「医療と健康のMIRAI」を計画し、Big Data、AI を用いた未来の医療に関するシンポジウムや、健康寿命日本一を目指して奈良県医療行政をリードされている荒井正吾奈良県知事による特別講演もございます。
 この他、本年3月2日に発表されました脳卒中と循環器病克服第二次5 カ年計画に焦点を当てたシンポジウム、日本循環器連合(循環器関連学会)による8 つのシンポジウム、COVID-19 に関連した2 つのシンポジウム、8 つの新たなガイドラインの発表、若手医師によるU40 心不全ネットワーク企画セッションや、ISHR U45 企画セッションほか、会長特別企画でも多数の発表をお願いしております。また、初めての試みである完全バーチャルとなる市民公開講座の開催を予定しております。
 このような厳しい状況の中ですが、2,000 題以上の一般演題の応募をいただきました。改めて御礼申し上げます。一般演題はオンデマンド配信ですが、全て口述発表をお願いいたしました。医療安全・倫理講演会や教育講演は、3 密を避ける意味もあり、大変申し訳ございませんがオンデマンド配信とさせていただきました。
 本会の成功は皆様のご支援・ご協力なくしては実現いたしません。是非1 人でも多くの会員の皆様のご参加をお願い申し上げます。また、このような厳しい経済状況の中、例年通りあるいはそれ以上にご協力くださいました多くの企業の皆様にも心より御礼申し上げます。
 是非本学術集会にご参加いただき、Next Stage に向け、活力の溢れた医療とコミュニティの未来をともに創造し、新たな循環器学を世界に発信してまいりましょう。

第85回日本循環器学会学術集会運営準備室
株式会社コンベンションリンケージ内 
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E-mail:info-jcs2021@c-linkage.co.jp