会長挨拶
内科系会長挨拶
高村 雅之
金沢大学
循環器内科 教授
第36回冠疾患学会の内科系会長を拝命いたしました金沢大学循環器内科の高村雅之です。2023年11月24日(金曜日)から25日(土曜日)に北陸の金沢にて現地開催させて頂きます。コロナ禍のWEB開催から、withコロナの現地での学会開催が再開されつつあり、本来の学会における対面での醍醐味が再び戻りつつあります。その間に、冠動脈疾患診療に関してはgame changerとなりうるいくつかの重要なエビデンスが報告され、本来スペシャリスト同士が対面で深くディスカッションすべき機会が失われていたように思われます。冠動脈疾患診療が大きな交差点に差し掛かっている今、一度立ち止まって再考する必要があります。そして低侵襲高度治療が発展している外科系と経皮的侵襲治療が発達しつつある内科系治療もまた交差し始めています。本学会では、この時代の潮流に合わせて、テーマを「CROSSOVER-平行線から交差点へ-」とし、外科系、内科系の区別をなくして交流し、これからの冠動脈疾患診療の進むべき道を議論できる場を設けたいと考えております。是非とも多くの皆様に演題を応募していただき、学術集会にご参加いただけます様お願い申し上げます。
外科系会長挨拶
竹村 博文
金沢大学
心臓血管外科 教授
第36回日本冠疾患学会を金沢で開催できること、大変光栄なことと喜んでいます。外科系会長を務める金沢大学心臓血管外科の竹村博文です。内科と外科が一堂に会して、冠疾患に関する議論を深めるこの学会は、世界にも類を見ないユニークな存在です。冠疾患の予防、治療の適応や方法は、激動の時代に入っています。治療に関しては薬物治療、インターベンション、外科治療の適応が大きく変わりつつあります。ごく限られた症例を対象としたRCTに基づくガイドラインと、対象外となった症例に日々対応する現場との感覚のずれ、日欧米の患者背景と技術の違い等、様々な課題を、内科外科そしてメディカルスタッフが論議できる貴重な場であると理解しています。多くの参加をいただき、実りある会にしたいと思います。学会の議論に疲れた後は、ぜひ晩秋から初冬にかけての金沢の文化や料理を堪能していただければ幸いです。会員の皆様のご協力、ご指導をよろしくお願いいたします。