大会長挨拶
回復期リハビリテーション病棟協会第43回研究大会in熊本
大会長 渡邊 進
社会医療法人 寿量会 熊本機能病院 副院⾧
今回、全国大会「回復期リハビリテーション病棟協会第43回研究大会in熊本」を2024年3月8日(金)・9日(土)の2日間にわたり熊本城ホールの会場で開催することになりました。2021年2月に全国大会「第37回研究大会in熊本」を開催予定でしたが、新型コロナ感染症蔓延のため、やむなく中止させていただきました。今回、再チャレンジとして熊本で開催いたします。
大会のメインテーマは、「燈々無尽」(とうとうむじん)です。
リハビリテーション医療において、先輩から受け継いだものを、その質をより高めて後輩へ渡していくことが大切、という思いを込めました。
平成12年(2000年)に介護保険制度の施行と共に、「ADLを向上させ、寝たきりを防ぎ、在宅復帰を推進する」ことを目的とした回復期リハビリテーション病棟が新設されました。その後、急激な高齢化が進む中、必要な病棟機能が診療報酬改定の度に毎回追加・変更され、2025年モデルに向けた病院・病床の機能分化・機能強化が着々と進んでいます。 また、地域包括ケアシステムの中の1つの機能として回復期リハビリテーション病棟には、 在宅に帰す「質」すなわち「住み慣れた地域へソフトランディング(軟着陸)させ、その生活をできるだけ長く継続させる」ための一層の努力が求められています。
熊本は2016年4月に大震災を受け多大なる被害を受けましたが、現在新たな熊本を目指し復興事業が着々と進んでいます。熊本には、日本三大名城の1つである熊本城と世界農業遺産と世界ジオパークに認定された阿蘇地域などがあります。熊本名物の代表格といえる馬刺し、からし蓮根、 豚骨スープの熊本ラーメンなど全国に知られた名物グルメが皆さんをお待ちしております。
全国の回復期リハビリテーション病院数は1,500施設を、病床数も90,000床を超え、本大会の担っている役割がますます重要になっております。その中でこの熊本から新たな発信ができることに大変身の引き締まる思いです。
皆様の多数のご参加をお待ちしております。そして、開催に向けて皆様方のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。