第13回日本小児在宅医療支援研究会

　この度、第13回日本小児在宅医療支援研究会の会長を務めさせていただくことになりました。熊本大学病院小児在宅医療支援センターの副センター長ならびに熊本小児在宅ケア・人工呼吸療法研究会会長として、医療的ケア児（「児」は「者」を含む、以下同じ）や重症心身障害児とその家族への支援に尽力してまいりました。今回、第13回研究会会長という重要な役割を担うことになり、身の引き締まる思いです。

　医療的ケア児や重症心身障害児とその家族が直面する課題は多岐にわたります。新生児集中治療室や小児病棟からの在宅移行、障害福祉サービスの導入、保育・教育の場、成人後の生活、さらには家族の就労まで、それぞれのライフステージで異なる課題が存在します。特に、病院内外で医療的ケア児や重症心身障害児に対応できる医師・看護師など医療関係者の不足、保育施設・教育機関での受け入れ体制の課題、そして成人後の生活支援体制の課題が顕著です。

　これらの問題に対処するためには、医療、福祉、教育の各分野の専門家が連携し、一貫したサポート体制を構築することが急務です。第13回日本小児在宅医療支援研究会は、2024年9月21日（土）に「医療的ケア児の人生の節目をハッピーに」をテーマに、熊本城ホール シビックホールにて開催いたします。現地での対面開催を基本としつつ、オンデマンド配信も予定しています。会場でこれらの専門家が一堂に会し、実践的な解決策を議論するとともに、新たな連携を生み出す機会となることを期待しています。

　会場の熊本城ホールから熊本城まですぐ近くです。熊本城散策や馬刺しをはじめとする熊本の美味しい食事をお楽しみください。熊本で開催される第13回日本小児在宅医療支援研究会に皆様のご参加を心よりお待ちしております。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2024年5月吉日