大会長挨拶
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第72回北海道薬学大会 大会長
(一般社団法人 北海道薬剤師会会長)
有澤 賢二
昨年は、元旦に能登半島地震が発生し、9月には能登半島にて記録的な豪雨が発生いたしました。被災された皆様に心より御見舞いを申し上げますとともに復旧・復興を祈念いたします。
本会では、被災地域への薬剤師派遣による災害支援を継続的に行いましたが、ご尽力いただきました薬剤師・薬業関係者の皆様に御礼と敬意を表します。
第72回北海道薬学大会は、5月17日(土)・18日(日)の両日、札幌コンベンションセンターにて開催させていただきます。この大会は、北海道内の薬事・薬業関係者が一同に会し、日頃の調査・研究活動を発表し、また、情報交換を通して、薬剤師の資質向上を図ることを目的としており、前回大会は2,000名を超える参加をいただきました。
昨年4月から、第8次医療計画が開始となり、計画の様々な部分に薬剤師・薬局が記載され、薬剤師・薬局の責務がより一層大きくなっております。
薬剤師・薬局は、地域におけるチーム医療の一員として、本年は地域包括ケアシステム構築の完成目標年であり、その一翼を担うべく、使命を果たしていくことが求められており、地域医薬品提供体制を維持し、地域貢献を果たす責務が求められております。薬剤師・薬局を取り巻く環境が大きく変化しつつある中で、全ての薬剤師職能、薬局機能の向上を図ると共に、道民が適切な薬局の活用方法を理解できるよう周知、啓発すること更に医薬分業のメリットを実感してもらえるよう引き続き取り組むことが重要であると考えます。
本大会では、各種講演、セミナー、口頭発表、ポスター発表、展示会等多くの企画により、薬剤師としてのあり方を考え、さらに医療の担い手として、安心・安全な地域社会への貢献ができる薬剤師を目指すとともに、地域社会、地域住民、患者様、多職種からの薬剤師への評価が高まることに期待するところであります。
本大会が、皆様にとって有意義な大会となり、実り多い交流の場となることを期待し、多くの関係者のご参加を心よりお待ち申し上げます。
令和7年2月