第92回日本感染症学会西日本地方会学術集会
会長 迎 寛
(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科呼吸器内科学分野(第二内科))
第92回日本感染症学会西日本地方会学術集会
会長 迎 寛
(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科呼吸器内科学分野(第二内科))
このたび、第92回日本感染症学会西日本地方会学術集会会長を拝命いたしました長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科呼吸器内科分野(第二内科)の迎 寛です。伝統ある本学会の会長をさせていただくことになり、とても光栄に思っております。中村敦先生と宮下修行先生とともに2022年11月3日(木)~5日(土)に長崎の地で開催し、会場は長崎駅の再開発によって新しく誕生した出島メッセ長崎となっております。
現在、日本感染症学会の中日本と西日本の地方会の合併が進んでおり、学会の新しい発展の時代が訪れようとしています。学会の新しい時代を控えている今回の学会は、日本感染症学会の歴史の上でもとても重要な学会と認識しており、メインテーマを「感染症新時代―教訓を糧に新たな道を拓くー」とさせていただきました。
COVID-19により感染症が医療だけではなく、社会生活に大きなインパクトを与えることを再認識させられましたが、人類の対応能力は素晴らしく、新型コロナウイルスに対するワクチンや薬剤も次から次へと開発されています。まだまだ紆余曲折があるでしょうが、この戦いにはそろそろ終焉の期待ができるようになってきました。我々はこの新型コロナウイルスとの戦いでさまざまなことを学んでいます。今回の学会ではこの様な点を主に意識した内容を盛り込んでおり、今後に繋げられる学会にしたいと思っています。
長崎は出島があり、歴史的にも常に感染症をはじめとした“新しい波”を受け入れる入口として機能してきました。今回の新型コロナウイルスによる激動の時代に、本学術集会が長崎で開催されることに必然性や使命感を感じております。また、長崎は観光名所の多い地であると同時に、新鮮な魚介類など、日本でも有数の安くて美味しい味覚が楽しめる地です。長崎の地で皆様を心よりお待ちしております。
第65回日本感染症学会中日本地方会学術集会
会長 中村 敦
(名古屋市立大学大学院医学研究科臨床感染制御学)
第65回日本感染症学会中日本地方会学術集会会長を拝命致しました名古屋市立大学の中村敦です。伝統ある学会の運営を務めさせていただくことになり、大変光栄に存じますと同時に身の引き締まる思いです。第92回日本感染症学会西日本地方会学術集会会長の迎寛先生、第70回日本化学療法学会西日本支部総会会長の宮下修行先生とともに、三学会の合同学会を長崎の地で2022年11月3日(木)~5日(土)に開催させていただきます。
2020年初頭から新型コロナウイルス感染症が世界中を席巻し、わが国で発生した第1波から第5波の経験を踏まえて感染症の新たな道を開拓するという視点から、「感染症新時代―教訓を糧に新たな道を拓くー」というテーマを掲げさせていただきました。掛屋弘委員長を中心としたプログラム委員の先生方のご指導のもとに、斬新かつ充実したプログラムとなるよう鋭意、検討しているところです。
コロナ禍が医療のみならず社会全体に与えたインパクトは極めて大きく、ハード、ソフトの両面で社会活動や日常生活の大きな変革を迫られる状況だと思います。反面、医療の面を含めて良い方向へのブレイクスルーを遂げる好機と捉えることもできます。
一方、日本感染症学会は中日本と西日本の地方会の合併を進めており、今回の合同学会が中日本地方会と称する最後の学術集会になろうかと思います。この点で、日本感染症学会にとって新たな分岐点となる集会でもあります。
迎寛会長のご尽力により、今回の合同学会は新しく誕生したばかりの出島メッセ長崎を会場とさせていただくことになりました。歴史と文化、自然の恵みに溢れた長崎の地で多くの皆さまと集い、親交を深めながら活発な学術集会になればと祈念しております。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
第70回日本化学療法学会西日本支部総会
会長 宮下 修行
(関西医科大学内科学第一講座呼吸器感染症・アレルギー科)
こたび、第70回日本化学療法学会西日本支部総会会長を拝命いたしました関西医科大学内科学第一講座 呼吸器感染症・アレルギー科の宮下修行です。伝統ある本学会を主催させていただきますこと、大変光栄に存じますとともに身の引き締まる思いです。今回の学会は、第65回日本感染症学会中日本地方会学術集会会長の中村 敦先生と第92回日本感染症学会西日本地方会学術集会会長の迎 寛先生とともに、2022年11月3日(木)~5日(土)に合同学会として、長崎にて開催することとなりました。
COVID-19は、世界的なパンデミックとして、医療現場のみならず社会経済にも甚大な被害をもたらしました。一方で、化学療法学・感染症学への関心が高まり、多くの学会でCOVID-19が取り上げられ、白熱した討論が行われてきました。医療に携わる全ての人が同じベクトルで行動を共にし、その英知は短期間でCOVID-19への対策を確立してきました。感染対策はもとより、新規化学療法薬やワクチンの開発が驚異的スピードで行われたことは言うまでもありません。ただし、新型コロナウイルスとの共存はまだ続きますので、日本発の医薬品創薬が重要となります。さらに、新たな脅威(新興感染症)への対応も求められ、社会貢献としての本学会の役割がますます重要になります。そのような背景から、学会のテーマは「感染症新時代―教訓を糧に新たな道を拓く―」といたしました。
学会の原点は、同じ土俵に叡知を集結し、活発なディスカッションを行うことと認識しております。COVID-19の流行は、多くの職種の人を一体化させ、エビデンスが構築されてきました。学会は非常に有益な討論の場であり、未来への新たな道を拓く場であったと思います。引き続き多くの皆様が、活発に討論ができますよう、3学会会長・スタッフ一同、鋭意努力する所存です。みなさまと長崎でお会いできることを楽しみにしております。