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第34回臨床内分泌代謝Update THE 34TH JES CLINICAL UPDATE ON ENDOCRINOLOGY&METABOLISM

会長挨拶

鈴木 敦詞

第34回臨床内分泌代謝Update
会長 鈴木 敦詞(藤田医科大学医学部 内分泌・代謝・糖尿病内科学)


 このたび第34回臨床内分泌代謝Updateを2024年11月29日、30日に名古屋で開催することとなりました。藤田医科大学内分泌・代謝・糖尿病内科学教室としては、2014年1月に前任の伊藤光泰名誉教授が第23回の会長を務めて以来のこととなります。
 内分泌・代謝学の根幹は情報ネットワークの維持と恒常性維持のための生体反応です。内分泌・代謝疾患は、情報ネットワークを基盤とした複雑系であるが故に、病的な偽情報(フェイクニュース)が生体内を飛び交い、さらに疾病を増悪させる悪循環に陥りがちで、科学的真実を突き詰めて論理的に病態のもつれを紐解いていく作業が必要となります。その作業を効率よく行うためには、知の集積と論理的思考の訓練とが肝要です。
 今回の学会のテーマを「伝える力で未来を拓く」としました。知の集積のためには、縦方向(世代間)の知の集積と横方向(世代内)での情報の共有と議論が必要であり、我々内分泌・代謝学の教育・研究・医療に携わるもの同士がネットワークをつくり、あたかも内分泌系のようにアクティブに情報伝達をおこなっていくことが求められるからです。COVID-19感染症により対面でのネットワーキングは阻害されましたが、教育講演のオンデマンド配信など新たな知の共有基盤も発展してきました。今回の学会では、疾患に関する情報を「広く・深く・細やかに」情報を伝え合うことで、医学・医療の未来を切り拓く一助となることを目指しています。多くの皆様のご参加をお待ちしております。