第30回臨床内分泌代謝UPDATE

会長挨拶

第30回臨床内分泌代謝Update

会長 竹内 靖博

虎の門病院内分泌センター長

“Quo Vadis, Endocrinologia ?”

このたび、第30回臨床内分泌代謝Updateを2020年11月13日(金)、14日(土)の両日を皮切りにWEB上で開催させていただくことになりました。本学会のテーマは「内分泌学は何処へ向かうのか?」といたしましたが、COVID-19問題の出現により、今回のUpdateの航路も荒波となり、関係の皆様には多大なご負担をおかけいたしましたことを深くお詫びいたします。このような状況にも関わらず、査読委員や優秀ポスター賞選考委員の皆様、ならびに不安な準備状況にも関わらず快く講演をお引き受け頂いた皆様、さらには各企業ならびに関係者の皆様より、多くのご支援をいただいております。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

本学会のテーマとした”Quo Vadis, Endocrinologia?”

は、多くの皆様がご存じのように、古の ”Quo Vadis, Domine?” からの借用です。困難な時代にあって苦難の道を歩むことを選択する人々を象徴する言葉であり、はからずも、現在のCOVID-19に対応するために新しい医療環境の構築を模索している医療界に通じるところがあるように思います。この臨床内分泌代謝Updateに参加される皆様が、「新たな状況の中、内分泌学はこれから何処へ向かっていくのだろう?」という素朴な疑問について考えて頂く良い機会になればと願っています。

臨床内分泌代謝の領域は多彩であり、小児から高齢者まで数多の疾患を抱える患者さんを、内科・小児科のみならず産婦人科・脳神経外科・内分泌外科・泌尿器科など多くの診療科の総合力により診ていくことが求められます。臨床内分泌代謝Updateは、内分泌代謝疾患に関わる医療者が領域横断的に集まり、互いに啓発しあいながら、知識と経験を深める場を提供するかけがえのない学会です。本学会を通して、新しい内分泌代謝学の明日を拓く道筋が見えてくることを期待しております。

11月13・14両日は配信会場からライブでの進行となり(一部オンデマンド配信もあります)、両日の日程表にないプログラムはオンデマンド配信となります。また、ポスター発表はすべてWEB公開です。プログラム中の「Update」講演には指定講演が多数含まれておりますので、お時間の許す限り幅広くご視聴下さい。

最後に、この難局下の最初期に計画されておりました第93回日本内分泌学会学術総会で予定されていた受賞講演と表彰式について、第30回臨床内分泌代謝Updateの会期である11月13・14両日に執り行う予定となっております。皆様、ふるってご視聴いただけますよう併せてお願い申し上げます。