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第29回臨床内分泌代謝 Update in Kochi
会長 岩﨑 泰正
高知大学臨床医学部門 教授
この度、第29回日本内分泌学会臨床内分泌代謝Updateを2019年11月29-30の両日に高知市で開催させて頂くこととなりました。学会を主催させて頂くにあたりまして、一言御挨拶申し上げます。
当地での本学会の開催は、2008年以来11年ぶりとなります。前回の高知大会で事務局長を務めさせて頂きました際には、橋本浩三会長の御指導を仰ぎつつ、1.最新知見をレビューする「最近の進歩」、2.興味深い病態を掘り下げてコメンテーターを交え議論する「診断・治療に難渋した症例」、3.若手や非専門の方々を対象とした「臨床内分泌入門」、4.専門医の更なるスキルアップを目的とした「ミート・ザ・エキスパート」の4本立てでプログラムを組み、また実技の習得を目的とした「ハンズオンセミナー」も加えました。幸いにも、上記の組み立ては御参加頂きました皆様から御評価を賜り、その後の本学会はこのフォーマットを軸に発展しつつ、現在に至っております。そこで今回の学会でも、この構成を維持させて頂くことに致しました。
一方、内分泌代謝領域は扱う疾患数が極めて多く、診断・治療法も多彩で、広くかつ深い知識と経験が求められます。そこで、セッション数の増加は覚悟の上で、特殊病態も含め、臨床のニーズを幅広くカバーするトピックを網羅することに致しました。今回のテーマである「ココが知りたい!ホルモンと代謝」は、まさにその点を意識して掲げさせて頂いたものです。
また、若手および女性医師の活躍を支援する立場から、若くして国際的に活躍しておられる先生方、女性の視点から臨床現場で活躍しておられる先生方の御講演を積極的に組み込みました。更に、次世代の医療を支える方々に日本の内分泌代謝学の流れを知って頂きたく、レジェンドとお呼びするにふさわしい諸先輩の御講演も計画致しました。貴重な御提言を賜りましたプログラム委員および会員の皆様に、心より御礼申し上げます。
なお、昨今の医療経済情勢に鑑み、今回の学会は派手さを追うことなく、実質重視の「地味ながら充実した」内容と運営を目指しております。幸い、高知県は「訪れたい地方ランキング」で常に上位に位置する魅力的な地域です。セッションの終了後には、土佐の自然と美味しい食材を満喫しつつ、会員同士が自由に議論・交流して頂くことにより、学術セッションと併せ、内分泌代謝学の真髄に触れる充実感を味わって頂ければ幸いです。
内分泌学会員・非学会員、あるいは若手・熟練世代を問わず、多数の皆様に御参加頂きますよう、宜しくお願い申し上げます。