第12回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会

会長挨拶

会長 梶 龍兒

第12回日本ニューロリハビリテーション学会学術集会
会長 梶 龍兒
独立行政法人 国立病院機構 宇多野病院 院長

はじめに、全国各地でCOVID-19に対する診療に携わられている医療関係者の皆様におかれましては、心から敬意を表するとともに、深く感謝を申し上げます。

さて、この度第12回日本ニューロリハビリテーション学会を2021年5月7日(金)に京都にて開催する運びとなりました。

今回、メインテーマは『2040年を見据えたニューロリハビリテーション』といたしました。
昨今、世界的な規模で見たGlobal Burden of Disease(疾病による社会的負荷)の統計では、発展途上国を含めたすべての国で脳卒中およびその後遺症が首位になっております(Kaji R. Nat Rev Neurol 2019 Jul;15(7):371-372.)。今後さらに高齢化・多死/多障害社会の進展に伴い、脳卒中の慢性期の後遺症の軽減は最重要課題になると考えられます。本学会はそのようなマクロ的な視野の講演と同時に実地臨牀に即戦力となる教育プログラムも取り入れており、多数のリハビリテーション関連の医療従事者の登録を見込んでおります。本学術集会は、オンライン開催となりましたが、WEBを利用することで、従来より多くの参加者が見込めると考えております。