日本睡眠学会第47回定期学術集会 開催にあたって
日本睡眠学会第47回定期学術集会
会長 陳 和夫
(日本大学医学部内科学系 睡眠医学分野 睡眠医学・呼吸管理学講座
同 附属板橋病院 睡眠センター
京都大学大学院医学研究科 附属ゲノム医学センター)
日本睡眠学会第47回定期学術集会を令和4年6月30日(木)から7月1日(金)までウェスティン都ホテル京都(京都府京都市東山区粟田口華頂町1)にて開催させて頂くこととなりました。京都で睡眠学会が開催されるのは、Worldsleep 2011と同時開催された第36回2011年10月15-16日以来となり、単独開催は初めてとなります。
大会のテーマは、「健康寿命の延伸に不可欠な睡眠学~学際の集合体~」とさせていただきました。人生100年の時代となり、100年間を健康に過ごすためには、日中の医療、健康作りのみでは限界があり、睡眠中を考慮した医療が重要と考えたからです。また、今後の医療・健康管理は各科、医療技術を含めた各方面が分離したものでなく、睡眠学の様に過去、現在、将来に渡って学際的であるべきと考えています。私は、呼吸器病学の呼吸管理を中心に学んで参りましたが、睡眠学の知識なしでは呼吸管理はあり得ないと考えるようになりました。今回の学会では、CPAP開発者のSullivan先生に海外特別招請講演を依頼するとともに、特別企画:ビッグ対談、特別シンポジウム、特別講演、レクチャーなど、睡眠学の歴史を学ぶとともに、学際的に新しい時代を語れる良き学会になるように努力したいと思います。
新型コロナウイルスにより、多くの学会の開催が大きな影響を受けていますが、ワクチン接種の拡大の中で、感染予防、自己管理を徹底して行いつつ、ハイブリッド、オンデマンド方式の学会運営を行い、多くの方々が参加・討議し、学際的で創造性のある睡眠学を学べる学会開催を行う予定です。
このように睡眠学は健康に関連する全ての領域の学際的な場ですので、睡眠に関わる多方面の企業様にお声かけし、各業界からのアピールもして頂く場としたいと存じます。
新緑が美しい初夏の京都で開催の学会となります。多くの先生方のご参加を心よりお待ち申し上げております。