ご挨拶
2023年9月22日(金)と23日(土)に、第42回日本精神科診断学会を開催することとなりました。本学会は、第21回大会(2001年)が富山で開催されており、約20年ぶりに再び富山の地で開催できますことを大変光栄に存じています。コロナ禍の影響により、第40回(京都)および第41回(宇都宮)がいずれもオンライン開催となりましたが、第42回に関しては現地開催を原則として準備を進めています。
大会のテーマは「伝統と革新が息づく精神科診断学」としています。精神科診断の歴史において精神疾患の概念や分類が変化してきた過程では、それまでの伝統的な考え方が、地道な研究成果や臨床的慧眼による新たな発見などに基づいて修正され、時に刷新されることが繰り返されてきました。この学会では、伝統の意義を見失うことなく、革新的知見を取り入れることによって成立する、現代の精神科臨床にマッチした精神科診断学とは何かについて、その未来への展開も見据えながら議論したいと考えています。プログラムについては、現在鋭意検討中の段階ですが、これまでの大会に劣らない充実したものを目指しています。
秋晴の富山にて多くの皆様にお目にかかれますことを期待いたしますとともに、活発なご発表により学会を盛り上げていただけますことをお願い申し上げます。
第42回日本精神科診断学会
会長 鈴木 道雄
富山大学学術研究部医学系
神経精神医学講座 教授