会長挨拶

田中 信大
(東京医科大学八王子医療センター 循環器内科)

会長挨拶 2報 2021年11月21日

日々、COVID-19感染症と対峙しながら、日常臨床に望まれている皆様方のご尽力に心より敬意を表します。現時点(11月18日)でのCOVID-19感染症は、一旦小康状態を保っているようですが、今後も予断を許さない状況が続くと思われます。第32回日本心血管画像動態学会開催に際し、この状況下での学会のあり方につき、検討を重ねてまいりました。オンサイトでの開催、WEBを用いた開催、それぞれにメリットがあり、ハイブリッドによる開催が最も安全、かつ確実な開催方法であることは間違いありません。しかしその一方で、オンサイトにて初めて可能となる濃密なディスカッションは、多くの情報を共有するのみでなく、最新のトピックスを学び、知識を深め、残された疑問を解決する手段・学術集会として変えがたいものがあります。今後、どこかのタイミングで、Beyond COVID-19に向けて踏み出す必要があり、その可能性につき模索してまいりました。結果、最大限の感染予防の対策を行いながら、オンサイトでの開催とさせていただくことと致しました。種々ご意見、ご批判があることと存じますが、ぜひご理解のうえ、ご協力いただけますと幸いです。

会場内が密とならないよう、会場数を増やし、各会場の収容人数上限を設定致します。各部所に手指消毒を設置いたします。一般発表に関しても、ポスター会場の密を避けるため、全て口演での発表とさせていただきました。会員懇親会は、本会の楽しみの一つでありましたが、残念ではありますが、中止させていただきます。

本学術集会のテーマは、‘見えないものを可視化する、診る力’です。臨床における診るための総合力を得るためには多くの知識、経験が必要です。本学術集会を通じて、様々な経験をし、有意義な時間を過ごしていただければ幸いです。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

会長挨拶

 この度、第32回日本心血管画像動態学会を、2022年1月21日(金)・22日(土)の2日間、東京コンベンションホールで開催させていただく事となりました。伝統ある本学術集会のお世話をすることとなり、大変光栄であるとともに身の引き締まる思いです。

本学術集会のテーマは、‘見えないものを可視化する、診る力’といたしました。画像診断検査技術の進歩により、今まで描出が困難であった病変・病態の検出、詳細な観察が可能となってまいりました。より小さなものまで観察可能となり、またより細かい機能が理解できるようになって来ました。多くの新しい試み、知見を本学術集会にて共有できることは、医学の進歩に大きく貢献できるものと考えております。検査手法進歩の一方で、見えているもの・細部を単純に読むだけでなく、患者の全体像を捉え、多くの検査を統合し、時には患者の訴えを重要所見として捉えることにより、より良い判断を導き出していく診るための総合力が必要とされるようになって来ました。これには多くの経験が必要であり、本会において症例を通した検討が数多くなされることは非常に意義があるものと思われます。

 本会は、日本心血管内イメージング研究会、日本冠内圧研究会の流れを脈々と引き、画像検査と機能検査の融合を目指し、さらに日本心臓血管放射線研究会と共同開催することにより循環器内科医、放射線科医、検査技師、放射線技師が一堂に会して意見交換できる大変貴重な学会となっております。

 日常診療における疑問や今後の臨床の在り方、将来の展望などを討論していただき、本領域の医療の発展に少しでも役立てる時間を過ごしていただければと考えております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。