会長挨拶
第31回日本心血管画像動態学会開催にあたって
第31回日本心血管画像動態学会
会長 伊藤 浩
岡山大学大学院 医歯薬総合研究科 循環器内科学
第31回日本心血管画像動態学会会長を仰せつかり、ご挨拶申し上げます。伝統ある本学術集会のお世話をすることとなり、大変光栄であるとともに身の引き締まる思いです。2001年に開催されて以来20年ぶりに岡山で開催することとなりました。会期は2021年1月8日(金)9日(土)の2日間、岡山県岡山市岡山コンベンションセンターで開催いたします。
本学術集会のテーマは“病態に迫る画像診断:integrated imaging”です。近年の画像診断の進歩は素晴らしいものがあり、心血管疾患の診断・病態評価・リスク層別化。治療方針の決定と治療ガイドそして効果判定まで欠かすことができません。多くの画像診断モダリティーを駆使して診療していますが、私たちはこれらの情報を十分に活かしていると言えるでしょうか?画像診断の分野でも専門化が進んでおり、情報がタコツボ状態になって他の領域の進歩や変化に気が付かなくなっていることはないでしょうか? 本学術集会では、冠動脈疾患のみならず、心筋疾患そして心不全にも焦点を広げ、各領域における画像診断のup to dateな動向を示すとともに、それらをどのように臨床に活かすか皆さんで論じる場を提供したいと考えてセッションを企画しました。臨床の現場で結論が出ない事柄に関しては、ディベートセッションでエキスパートに議論していただくこととしました。若手医師や放射線技師にとっても臨床に役立つ情報を沢山得ることができるように教育セッションも充実させました。冠動脈CTのハンズオンコーナーを設けて解析の実際をベテラン講師の指導の下楽しんでいただくこともできます。
本学術集会は循環器内科医、放射線科医、検査技師、放射線技師が一堂に会して意見交換できるユニークな学会です。日常診療における疑問や今後の臨床の在り方、将来の展望などを討論していただき、我が国の医療の発展に少しでも役立てる時間を過ごしていただければと考えております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。