大会長挨拶
この度、2023年2月17日(金)と18日(土)の2日間、「熊本城ホール」にて、「第30回日本CT検診学会学術集会」を開催させていただくことになりました。
本学会は、1994年に「胸部CT検診研究会」として発足し、低線量CTによる肺がん検診の有効性を高め、また問題点を解決するためにその成績や新しい技術について研究・発表する場として年1回の学術集会を開催してまいりました。
近年では、CTの技術革新と解析技術の進歩によりCTから得られる様々な情報を活用し、肺がん検診にとどまらず、大腸がん検診、COPD、メタボリック症候群、骨粗鬆症など生活習慣病に関連する研究も進められています。
CT検診に関する学術の進歩と正しいCT検診の普及を図ることにより、広く人類の福祉に貢献することを目的に様々な活動を行っております。
今回の学術集会のテーマは『Challenge & Evolution ~乗り越えて、未来へ~ 』です。
コロナ禍を乗り越えその先へ進む、そのためには様々な壁を乗り越え挑戦し進化し続ける必要があります。
本学会にも「低線量肺がんCT検診」の普及とその対策型導入への挑戦、大腸がん検診、循環器領域、筋肉や骨格という生活習慣病診断への応用、社会の仕組みを根本から変える可能性のある「人工知能:AI」の画像診断への応用など、今後さらに議論を進め「挑戦」し「進化」させていく課題も数多く残されています。
学術集会では「Challenge & Evolution(挑戦と進化)」の心意気で、 CT検診の進歩と正しいCT検診の普及のための活発な発表および討論を行える機会を創造し、先生方の成長の場となることを期待しています。
そして、学会員をはじめとする参加者の方々に、6年前の熊本地震から復興が進む「火の国くまもと」もご覧いただきたいと考えております。
関係各位のご支援の元、今回の学術集会が会員一同の更なる研修の場となり、我が国のCT検診の精度向上に寄与すべき成果を得られれば幸いです。