ご挨拶
第39回JSCRS学術総会
会長 佐々木 洋
(金沢医科大学)
この度、第39回日本白内障屈折手術(JSCRS)学術総会を2024年6月28日(金)~30日(日)に福岡市の福岡国際会議場・福岡サンパレスで開催させていただくことになりました。
JSCRS学術総会は白内障・屈折矯正手術に関わる眼科医および視能訓練士・看護師などのパラメディカルが集い、研究成果について報告・ディスカッションすることでこの分野の進歩を担うとともに、教育セミナー・インストラクションコースでは知識や技術をアップデートすることができる素晴らしい学会です。本来であれば白内障・屈折矯正手術を行う国内全ての施設が参加し、海外にも発信できる多くの成果が得られるべき学会ですが、近年は参加される施設が減少傾向にあり、特に大学関連施設からの参加者が激減しています。JSCRSはESCRS、ASCRSなどと対峙する組織であり、All Japanが参加して海外に負けないハイレベルの学会であるべきです。
白内障手術は屈折矯正・老視矯正手術としての意味合いが非常に大きくなっています。いかに精度の高い検査を行い患者さんに最適な眼内レンズを選択するかが術後満足度に直結すると言っても過言ではなく、検査やレンズ選択に関わる視能訓練士・看護師の担う役割は今後益々重要になってきます。眼科医だけでなく、パラメディカルも本学会には毎年参加していただき、効率よく知識をアップデートする機会にしていただきたいと思います。
そう言った思いを込めて今回の学術総会のテーマを「みんなのJSCRS」~Reach New Heights~としました。白内障・屈折矯正手術に関わる全ての眼科医療従事者が集い研究成果を発表し、活発なディスカッションを通して発表者・参加者らが大いに刺激を受け、新しい研究のヒントやアイディアを沢山収穫できるような学術総会にしたいと願っています。学会のハイライトである特別講演は獨協医科大学の松島博之先生と慶応義塾大学の根岸一乃先生にお願いしました。それぞれ「眼内レンズ」、「老視」研究の第一人者であり、素晴らしいご講演が拝聴できるはずです。教育セミナー・インストラクションコースは臨床レベルの向上とアップデートには極めて有用なので、今回は若手眼科医・パラメディカル向けのプログラムを大幅に増やしました。
是非とも多くの先生方にJSCRSに戻って来ていただけることを心より願っております。お一人でも多くの眼科医、パラメディカルの皆さまにご参加いだき、「みんなのJSCRS」にしていきましょう。皆様と福岡でお会いできること、楽しみにしております。