JSCRS学術総会は今年で34回目を京都で迎えます。京都では、例年、宝ヶ池の国立京都国際会館にて行われていましたが、本年は平安神宮近くのみやこめっせ(京都市勧業館)で行います。皆様には新しい会場にて、新規一転、学会を楽しんでいただければと思います。今回の学会のテーマは、patient based medicineとしました。従来、我々は、自分の患者の診断、治療にあたり、ガイドライン等のevidenceに従いevidence based medicineを行います。しかし、さらに踏み込んで、個々の患者の背景を鑑みて、それに合ったevidenceによる診断、治療を加味する、それがpatient based medicineです。これをサポートするのが、学術総会で発表、討論される臨床研究であると考えます。今回の学術総会には、そういった背景を踏まえて参加いただけると、一層実臨床に役立つ知識を得られ、先生方にとって有意義であると考えております。
今回の学会から、新しい試みとして、学術系の委員と、技術系の委員で構成されるプログラム委員会を立ち上げました。プログラム委員会と選抜されたオーガナイザーが構成した充実したシンポジウム、教育セミナーは、これまで以上に、会員の皆様の臨床に役立つ興味深いものになると思います。また、例年通り、各種のインストラクションコース、コメデイカルの方々のみならず、新人医師にも参考となる視能矯正士プログラム、ナーシングプログラムも行います。そして市民公開講座を獨協医科大学の松島博之先生に、メインイベントである特別講演は、白内障研究の権威である金沢医科大学の佐々木洋先生にお願いしました。
2019年、6月、京都の地で多くの皆様とお会いできることを願っております。