会頭挨拶
- 第34回日本小児科医会総会フォーラム in あいち
会頭 津村 治男
(愛知県小児科医会 会長)
この度、第34回日本小児科医会総会フォーラムを愛知県小児科医会が担当させていただくことになりました。2023年6月24日、25日に名古屋国際会議場にて開催致します。
メインテーマは「小児科医のあたらしい役割を考える」です。COVID-19のパンデミックの波をかぶり変容を余儀なくされた小児医療の現場で、with COVID-19、after COVID-19の時代を踏まえ、また、2019年12月1日に施行されました成育基本法の施策が計画、実行されていく過程において、小児医療を担う私たちにとってはこれから何を必要とするかを考えてテーマを決めました。
特別シンポジウムとして、「小児科医のあたらしい役割を考える~パンデミックと少子化時代の保健・医療・福祉の視点~」を企画しました。その他に①小児在宅医療「切望されるクリニック小児科医の関与」、②移行期医療を考える、③小児救急医療の土台を担う小児科診療所の役割と意義 、④特色のあるクリニック、⑤小児科クリニックに必要な災害対策の5題のシンポジウムも用意しました。小児科医の仕事は今まで以上に増えていきます。今後の小児科医の果たすべき役割をみなさんと確認していきたいと思っております。
また、特別講演を5題、教育講演を9題、ハンズオン:日本小児科学会 小児診療初期対応コース(JPLS)セミナーも用意しております。
市民公開フォーラムは、一般社団法人「HPVについての情報を広く発信する会」が運営する「みんパピ!みんなで知ろうHPV プロジェクト」のメンバーとコラボして、中高生とその家族を主な対象に「今さら聞けない!なぜ今HPVワクチン~子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために~」を企画しました。
この愛知での総会フォーラム(2008年までの名称は日本小児科医会セミナー)の開催は2004年に続き19年ぶりとなります。2019年10月に第15回生涯研修セミナーを名古屋で開催する予定でしたが、思わぬ台風襲来のため直前に急遽中止が決定されました。また、翌年3月に再チャレンジ開催を企画しましたところ今度はCOVID-19の影響でまたもや中止を余儀なくされてしまいました。ちょうどその後処理が最終的に終わったと同時に第34回の総会フォーラムを担当することが決まりました。すぐに準備委員会を立ち上げ、委員一同今度こそはとの思いを強くして準備を進めてまいりました。是非名古屋まで足を運んでいただき、当日は実際に皆さまと顔を合わせて小児科医のあたらしい役割を考えていきたいと思っております。名古屋は交通の便も大変良いですし、愛知県内のみならず近隣県にも名所がたくさんあります。多くの方々のご参加を期待しております。