会長挨拶
このたび、第11回日本神経内分泌腫瘍研究会学術集会を開催させていただくことになりました。大変名誉なことと存じます。このような機会を与えていただいたすべての会員の皆様、役員の先生方に深く感謝申し上げます。会期は2023年10月14日(土)、会場は栃木県宇都宮市の中心地にあります、栃木県総合文化センターを予定しております。
今回の学術集会のテーマを「NEN診療:エビデンスの検証と創出」とさせていただきました。本研究会が発刊してきましたNEN診療ガイドラインも、前回改訂から一定の期間が経過し、新たな改訂作業が始まっております。それとともに、新知見の追加に加えて、従来からの知見やエキスパートオピニオンの検証作業も必要になっています。また、治療内容に大きな変化が見られない分野、あるいはunmet needsの洗い出しも必要な作業かと思います。私が関わってきたNENの外科治療に関しても、以前から指摘されてきたように、高いレベルのエビデンスデータに乏しく、特に他治療との相対的位置づけの再検証が求められています。このような時機をとらえて、多くのエキスパートの方々のご講演・ご発表から、新たなNEN診療の糸口を見いだせれば、と考えています。今回の学術集会は特別講演、シンポジウム、一般演題、ランチョンセミナーなどによる構成を予定しており、海外からの演者もぜひお招きしたいと考えております。
栃木の秋は短いのですが、10月中旬はベストシーズンです。県北の日光を筆頭として、さまざまなスポットで紅葉の見頃を迎え、また豊富な秋の味覚をお楽しみいただけます。ぜひ会場に足をお運びいただき、NENについて熱く討議するとともに、栃木の秋を満喫していただけますと幸いです。大勢の皆様のご参加をお待ちしております。