会長挨拶

会長

第63回日本肺癌学会九州支部学術集会
第46回日本呼吸器内視鏡学会九州支部総会
会長  田川 努
(独立行政法人国立病院機構 長崎医療センター 臨床研究センター長・呼吸器外科部長)



この度2023年2月10日~11日の2日間、第63回日本肺癌学会九州支部学術集会、第46回日本呼吸器内視鏡学会九州支部総会を担当させていただくこととなりました。市中病院の医師が会長を務めるのは11年ぶりであり大変名誉なことと、ご推薦いただいた理事の先生方、評議員そして会員の先生方に感謝を申し上げる次第です。
 肺癌学、気管支学ともに進歩は著しく、特に肺癌の診断、治療は、詳細な遺伝子診断とそれに伴う分子標的治療薬、免疫チエックポイント阻害剤が次々と開発され、その適応も導入化学療法や手術後補助化学療法などに拡大されるなど進化のスピードには目を見張るものがあります。また気管支鏡も超音波内視鏡や細径内視鏡を使用した検査と診断や、喘息・慢性閉塞性肺疾患の治療への応用などこちらも発展し続けています。
 今回は、テーマを「語り継ぎたい肺癌学と気管支学」と致しました。肺癌、気管支鏡診療において、最新の検査法と診断そして治療を学ぶとともに、先達の多くの経験と技を若い世代に伝える学会としたいと考えております。
 開催地の長崎市は100年に一度の大改革の真っ最中です。その柱として2022年9月23日に長崎に新幹線がやってきます。私は鉄道ファンで、子供のころは蒸気機関車の写真を撮り、時刻表を見るのが大好きでした。1973年に整備が決まった長崎新幹線が、49年の歳月を経て運行を開始する4か月後に本学会を開催させていただくのも何かの縁と感じております。学会会場は長崎駅の目の前ですので、新しい新幹線に乗って長崎においでいただくのもよいかと思われます。コロナ禍が落ち着き、対面で皆様とお会いできるのを楽しみに致しております。

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