第39回日本内分泌学会 内分泌代謝学サマーセミナー

会長挨拶

第39回日本内分泌学会 内分泌代謝学サマーセミナー

会長 田中 知明

(千葉大学大学院医学研究院分子病態解析学 教授)

2021年度「第39回内分泌代謝学サマーセミナー」は、2021年7月8日(木)〜7月10日(土)、千葉県鴨川市の「鴨川グランドホテル」で開催いたします。また、ポストコロナ時代の新たな社会様式に対応すべく、同時にWEBでの配信も企画しています。

予想もしなかったコロナ禍や度重なる台風被害や豪雨災害を経験し、新しい社会リスクの中で、我々研究者、医療従事者は、希望を持って前に歩み続けるべきだと考えています。未来に向けて積極的なディスカッションができるよう、安心・安全な体制を整えるべく、スタッフ一同、鋭意準備を進めております。

今回のテーマは、「分子病態から視る内分泌 〜新技術の新たな診断・治療〜」です。オミクス解析とデータサイエンス技術の発展に伴って、ビックデータを用いたデータ駆動型研究が大きく展開してきている中で、疾患メカニズム研究は新たなシンギュラリティー(技術的特異点)に向かっていると言っても過言ではありません。一方、内分泌代謝領域での新たな治療薬として、持続型成長ホルモン製剤、11β-hydroxylase阻害剤、経口GLP-1受容体作動薬なども期待を集めています。参加される多くの皆様と「内分泌学における新たな病態、新たな診断・治療」を共有できればと思います。

認定 NPO 法人日本ホルモンステーションが内分泌代謝学の基礎研究分野で目覚ましい業績を挙げた研究者に授与する「松尾賞」授与式と受賞者講演についても、例年通り行う予定です。「第38回内分泌代謝学サマーセミナー」開催中止に伴って、御講演賜れなかった櫻井 武先生の御研究成果についても、若手研究者に広く御紹介できるよう努めて参りたいと思います。

このセミナーに集う若手研究者が、忌憚のない意見を交換し、先輩の経験談から新たな知見を得、研究者として歩む長い道のりの道標の一助となることを願い、会長以下スタッフ一同、精一杯努力していく所存です。