会長挨拶
この度、2023年9月22日 (金) ~ 23日 (土) の2日間、第27回日本臨床内分泌病理学会学術総会をJ:COM ホルトホール大分において開催致すことになりました。本学会のテーマは「病理から迫る内分泌学の源泉」とさせていただきました。内分泌疾患の診断は、自覚症状や身体所見に加えて、血液・尿検査によるホルモンの基礎値および内分泌負荷試験、画像検査や生検や摘出組織の病理診断を行いますが、特に病理学の観点からどこまで病態を読み解くことができるかを追究するのが本学会の目標です。内分泌代謝内科や小児科は、放射線科、脳神経外科、内分泌外科、腎泌尿器外科や病理学の専門家のそれぞれの立場の知見を総括することが日常診療で重要です。病理所見を得ることにより、正確な最終診断だけでなく、薬物治療の選択や治療効果の判定にもつながります。
今回のプログラムでは、特別講演として笹野公伸先生(東北大学)にアルドステロンの病理学についてお願いしております。また、副腎、下垂体、甲状腺・NETについて3つのシンポジウムを企 画 し ま し た。Meet the Professorで は、William F. Young, Jr先 生(Mayo Clinic)とAdina F. Turcu先生(Michigan大学)に副腎偶発腫瘍と原発性アルドステロン症と病理に関して、Webにてinteractiveなレクチャーをお願いしております。教育講演として井下尚子先生(森山記念病院)に内分泌病理の基本について解説をお願いしております。共催セミナーを3つ予定しており、一般演題も各分野につき多数の応募をいただき有り難うございます。
コロナ禍のため、第24回、25回総会は完全Web開催となり、第26回総会から現地開催が可能になりました。第27回総会につきましても、現地開催で行います。ご参加の皆様にはぜひ大分にお越しいただき、「おんせん県おおいた」の温泉や大分の味覚を楽しみながら内分泌学の源泉につかる機会となれば幸いです。
2023年8月吉日