第35回日本臨床整形外科学会学術集会/心おどる阿波学会 徳島

ご挨拶

会長 岡田 祐司

第35回日本臨床整形外科学会学術集会
会長 岡田 祐司

このたび第35回日本臨床整形外科学会学術集会を2022年7月17日・18日に徳島市の「アスティとくしま」において徳島県臨床整形外科医会が担当し開催させていただきます。

本学術集会の学会名は、心躍ると阿波踊りをかけて「心おどる阿波学会 徳島」としました。また学会のテーマは「伝承から創生へ」~健やかな地域社会を造るために~と致しました。「整形外科は骨折に始まり骨折に終わる」と言われるように、骨折であれば整復、ギブス固定、観血的手術、リハビリと、これまで先人から受け継いできたものを次世代に伝え、そして新しいものを創り出し未来へ繋いでいきたいという願いを込めています。

2020年1月から世界中に広がった新型コロナウイルスにより、生活様式だけでなく学会の開催形式にも変化が見られるようになりました。WEB、オンライン、ハイブリッド等開催現地にいなくても開催中はいつでもどこでも講演を拝聴可能となり、利便性はありますが質疑応答がしにくく臨場感に乏しいと言わざるを得ません。来年の第35回学術集会までにはワクチン接種と治療薬の開発が進み、現地での開催ができることを祈りながらその準備を進めているところです。

団塊の世代が75歳以上となり超高齢化社会がさらに進むといわれている2025年問題を目の前にして、整形外科医が果たすべき役割は益々大きくなってくると思われます。今回のシンポジウム、主題については骨粗鬆症、高齢者脆弱性骨折、成人脊柱変形、変形性関節症、慢性疼痛疾患、また最近の体外衝撃波、ロボット手術、ロボットリハビリ等をテーマとして取り上げたいと考えています。

徳島はかつて藍の産地として栄え、その藍色は「ジャパンブルー」とも呼ばれています。東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムにも採用された色でもあり今回の学会ポスターもこの藍色を基調にして作成しています。

また徳島には鳴門の渦潮、祖谷のかずら橋、そして徳島市内であればどこからでも望める眉山があります。眉山は、「眉の如雲居に見ゆる阿波の山」と万葉集にも詠われ、晴れた日には山頂の展望台より大鳴門橋から淡路島、和歌山まで眺望できます。

徳島県臨床整形外科医会の会員一同このたびの学術集会の成功に向けて鋭意準備をしておりますので、JCOA会員の皆様をはじめ、御家族、メディカルスタッフの方々の御参加を心よりお待ちしております。

第35回日本臨床整形外科学会学術集会
会長  岡田 祐司
副会長  田村阿津王
実行委員長  橘  敬三
学術委員長  遠藤 健次
事務局長  酒巻 忠範