ご挨拶
会長 田中 康仁
奈良県立医科大学 整形外科
このたび伝統ある第32回日本整形外科超音波学会会長にご指名いただき、誠に光栄に存じております。
会期につきまして、昨年来のコロナ禍のため、各方面の先生方にご無理を申し上げ、1年延期をお願いいたしまして、2021年7月17日(土)、18日(日)の2日間、JR奈良駅前の“なら100年会館”にて開催させていただきます。皆様方には、状況をご理解いただき、ご高配を賜り、改めまして心より厚く御礼申し上げます。
おかげさまで特別講演1題、教育研修講演9題、特別企画22題、シンポジウム4題、パネルディスカッション48題、ランチョンセミナー6題、主題35題、一般演題66題の合計191題の演題を頂戴いたしました。本当にありがとうございました。
開催方式につきましては、現在政府がワクチン接種に全力をあげているとはいえ、コロナ感染拡大の状況も未だ予断を許しませんので、ハイブリッド方式とさせていただきました。講演やシンポジウム、パネルディスカッションは当日会場にて行っていただき、来場の皆様方と議論を深めていただければと存じます。オンデマンドでご参加の先生方に対しては、ライブ配信はできませんので、録画の上、会期終了後に配信させていただきます。主題、一般演題につきましてはオンデマンドで前もって視聴いただき、チャットで質問を頂戴し、演者からの回答を加えたバージョンを学会終了後にアップさせていただく予定です。是非事前にご覧いただきまして、ご質問いただけましたら幸甚に存じます。
尚、本学会はテーマを「風景常新 ーまだ観ぬ世界へー」とさせていただいております。風景常新という言葉は小説家の川端康成が日本画家の東山魁夷に贈った言葉であります。二大巨匠の“まだ観ぬ世界”はどのような世界であったのでしょう。超音波診断はまさにそのような想像もしなかった医療の領域に我々を導いてくれるものであると確信いたしております。私共は、日頃から「奈良県、エコー、先進県」を自負しており、本学会で“奈良”から力強く情報を発信し、超音波をこれから始めようとしている先生方はもとより、熟練された先生方にも多くの新たな知見を得ていただけるよう、教室員一同、鋭意準備を進めて参りました。
また今回のポスターや抄録集には興福寺八部衆の中から、国宝・五部浄像にご登場いただきました。深い眼差しの先にあるものを見つめ、探し出していきたいというテーマに導いていただけるように感じております。
最後になりましたが、学術的意義と共に、感染症対策もしっかりと行い、安心安全な学会運営を目指して参りますので、是非多数の先生方にご参加、ご視聴をいただきたく何卒よろしくお願い申し上げます。