このたび、第12回日本精神科医学会学術大会を、日本精神科病院協会九州地区が担当し、 熊本市で開催することとなりました。期日は令和5年10月12日(木)、13日(金)の両日、会場はまだ新しい熊本城ホールです。
大会のテーマは、「コロナ・災害からの復興と支援-求められる精神医療と社会-」としています。熊本は平成28年に大きな地震に見舞われ、多くの死傷者、避難者が出ました。令和2年には大雨による水害が起き、たくさんの被災者を出しました。いずれの場合でも災害で被災した人々のメンタルケアは精神科医療の重要な課題となりました。また、災害で大きな被害を受けた精神科病院が医療活動をどう再開させていくのかも大きな課題でした。被災時の課題とそこからの復興について、今振り返りながら議論ができないかと考えています。
この約3年間、社会はCOVID-19の流行に振りまわされました。精神科病院の医療活動にも多大な影響を与えています。これからこれをどう克服していくかについて、真剣に検討する必要があり、本大会がそのよい機会になればと思います。
日精協の各委員会で議論が行われている精神医療上の課題や提案が、シンポジウムなどを通して発表されるようにしたいと思いますし、会員病院の皆さんが日頃抱えておられる悩みやそれを解決するための創意工夫について、たくさんの一般演題が集まることを期待しています。また、皆さんに興味や関心を持っていただけるようないくつかの企画をしたいと考えています。
本大会を開催する頃には、流行り病が今よりずっと鎮まり、全国のたくさんの皆さんと直接顔を合わせて議論をすることができると信じています。
熊本には、馬刺し、赤牛、辛子レンコン、有明海の魚介類など美味しいものがたくさんあります。少し足を伸ばせば、阿蘇、天草や人吉をはじめとする観光地に恵まれています。疲れた心身を癒すところはたくさんあります。一人でも多くの皆さんが熊本に来て大会に参加されることを楽しみにお持ちしております。
第12回日本精神科医学会学術大会
大会長 相澤 明憲
(公益社団法人熊本県精神科協会 会長)
実行委員長 荒木 邦生
(日本精神科病院協会 熊本県支部長)